貧血は鉄分不足だけが原因ではなく、赤血球の生産量が低下したり、赤血球がなにかの理由で破壊されたり、継続的に出血が続いているときに起こる鉄欠乏性貧血、赤血球を正常につくることができなくなってしまった再生不良性貧血、赤血球の寿命よりも早く赤血球が壊されてしまう溶血性貧血など様々な種類があります。治りやすい症状のものもあれば、中には命にかかわってくるような症状もあります。ただ単に鉄分の不足だと決め付けずに、できれば病院を受診することをおすすめします。
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鉄欠乏性貧血は、酸素を運ぶヘモグロビンが減少してしまい、身体に酸素がいかなくなって酸素不足になることで起こります。吐き気も伴なうことが多いです。貧血に伴なって吐き気が起こる原因ですが、消化器系に問題があることが多いです。生活習慣が乱れて食生活も乱れていたり、栄養をきちんと摂取できていない場合は、胃が荒れていたり腸の動きが悪くなっているのです。
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消化器系がきちんと働いていないときは、鉄分の吸収も上手にできていません。なので症状が出やすくなってしまいます。そして吐き気を伴なうことが多いのです。消化器系の機能をアップさせるためには、規則正しい生活を心がけ、バランスのとれた食事を摂取することが一番重要です。
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吐き気を感じるときは、生活習慣が乱れているというサインであるともいえます。
また腫瘍やポリープなどが消化器系にできている場合も吐き気を感じることがあります。このときは虚血性貧血を起こしやすくなっているため、吐き気と貧血が同時のタイミングで起こるのです。
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虚血性とは体の中の血液の量が足りなくなってきているので起こります。女性だと生理中などに起こりやすく、同時に吐き気を感じることが多いのです。ストレスも原因のひとつになります。ストレス自体が消火器系のはたらきを悪くします。ストレスによる自律神経の乱れで起こることもあります。体の器官は酸素を必要としているので、酸素がないと体の調子は悪くなってしまいます。
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貧血で酸素が足りなくなっていると働くことができないので、それに伴なって吐き気が表れてきます。消化器系の調子が悪くなると下痢を引き起こすこともあります。さらに酷い状態になってしまうと食欲不振になり、お腹が空かないという人もいますこれは酸素不足のために神経伝達がはたらいていないことが考えられます。お腹が空いているのに満腹と感じてしまうのです。吐き気がある場合は我慢せず、いつもと違う場合はすぐに病院を受診することをおすすめします。