NARUTOの主人公はうずまきナルトですが、全編を通じてナルトのライバルになるのがサスケです。最初こそ同じチームのメンバーとして活躍していますが、やがて進む道の違いから離れて行くことになります。そんなナルトとサスケの物語をつなぐ役割をしていたのがサクラです。ナルトとサスケとサクラの3人が中心となる物語がNARUTOです。その最終回ではサスケとサクラが結ばれていることが分かりました。原作の中ではその詳しいいきさつについては全くと言って良いほど触れられてはいませんが、二人の関係を想像させてくれる様々なエピソードが描かれています。
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原作の中ではサスケとサクラの間にサラダと言う娘が登場しています。サスケと同じ黒髪で写輪眼を持っていることから間違いなくサスケの子供であると感じさせますが、外見的にはサクラには似ていません。それよりもむしろ・・と読者に感じさせるエピソードがあります。外伝として語られたそのエピソードではサラダが自分の本当の親はサクラではなく別の人なのではないかと考えてしまうものなのですが、それが一時期サスケと一緒に行動をしておりサスケに好意を持っていたカリンでした。結局のところは本当にサクラの子供であるということが判明するのですが、それがうちは一族らしくないサクラらしい超怪力で分かりやすく表現されています。
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そんなサスケとサクラの結婚に至る関係についてはやはり原作の中では丁寧に語られていません。もともとアカデミーの時代からサクラはサスケに好意を持っていたことは原作の中で描かれています。しかしそれは単純にかっこいいと感じるということからであり、特別なものではありませんでした。その後アカデミーを卒業し、同じチームとして活動する中で仲間意識とともにサクラの気持ちは高まっていく様子が描かれています。サスケについてはあくまでも仲間としてサクラを思いやる様子が描かれています。
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このサスケとサクラの関係はサスケが里を抜けて大蛇丸のところに行く場面でも描かれています。サスケはサクラにきつい言い方をしますが、自分を思いやってくれるサクラの気持ちに有り難さを感じていたことが見て取れます。その後サクラはナルトと共にサスケを取り戻すために行動しますが、サスケの心はどんどん離れるばかりでした。その中でサスケがサクラの気持ちを理解しつつも殺そうとするエピソードもあります。そこを救ったのが主人公のナルトでした。一途な思いでずっとサスケを思いやっていたサクラの気持ちを理解し、ナルトがずっと支えてきた姿が描かれています。
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この様な展開のため、最終的にはサクラに好意を寄せていたナルトとサクラが最終的には結ばれるという展開を予想していた人も少なくありませんでした。サクラの行動がナルトの母親であるクシナに重なって見える演出なども終盤に向けて増えて行き、ナルトの想いが実現するという予想をした人も多かったのです。最終決戦では再びサスケを加えたナルトとサクラの3人で戦うことが出来、昔の関係を取り戻すことが出来たところでストーリーは最終回を迎えます。
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そこでは数年後の姿が描かれるのですが、そこでサクラはサスケと結ばれており、ナルトはヒナタと結ばれており多くの人が驚きました。しかしながらこの様な結果になった背景をしっかりと考えてみると、ヒナタとサクラには共通した想いがあることが分かります。どちらも昔から一途に想っていたということです。相手に気づいてもらえなくても、相手にされなくても思い続けた結果がちゃんと実っているという姿がそこにはありました。ヒナタもサクラも一途な思いは原作を通じてずっと描かれていますので驚きはあっても否定的な気持ちにはなりません。原作には描かれない人間ドラマがあったことを想像させてくれますが、やはり一途な思いがカギになったと言えます。