奈良市には、およそ1300年前まで平城京という都が置かれていました。日本史などで習ったという人も多いと思います。天平文化が花開いたことでも知られる古都で、現在でも奈良市には歴史を感じることができる建造物が多数残されています。近くには京都や大阪といった観光都市がありますが、これらの都市とは異なる古い日本の息遣いを感じられるところが魅力です。
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奈良市には、様々な観光スポットがあります。その代表的な物をあげると、奈良の大仏で有名な東大寺があります。東大寺は奈良時代に聖武天皇が建立した寺とされており、華厳宗大本山の寺院です。東大寺はユネスコの世界遺産にも登録されており、建造物や仏像の多くは国宝にも指定されています。奈良の大仏として知られる東大寺の本尊、盧舎那仏が造られた当時、世の中は政情不安が増しており、飢饉や病も流行していました。そういった災いを仏教の力で払おうと造られたものです。point 288 | 1
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また、東大寺大仏殿では「柱くぐり」が名物になっています。大仏の鼻の穴と同じ大きさという穴が柱にあり、これをくぐることができると無病息災でいられると言われています。子供やお年寄りまで幅広い層に人気で、外国人観光客の中にも「柱くぐり」にチャレンジする人が多くいます。
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それから奈良市には、薬師寺もあります。薬師寺も東大寺と同様に古都奈良の文化財の一部として、世界遺産に登録されています。薬師寺は法相宗の大本山で、薬師如来を本尊としています。薬師如来は病気を治すご利益があるとして知られており、病を治したいと祈願する人が全国から訪れています。奈良時代、皇后の平癒を祈願した天武天皇によって藤原京に造営が開始されました。その後、平城京の遷都後に現在の場所に移転されたと言われています。奈良時代には、東大寺や法隆寺と並んで朝廷の保護を受けていた寺です。薬師寺は8つの建物から構成されており、中国の王朝であった唐の影響を受けた建築様式を特徴としています。また、薬師寺は若い世代にも人気があるお寺です。若者に人気のミュージシャンのコンサートが開催されるなどお寺に関心のなかった世代にも親しまれるようになりました。お坊さんによるユニークな説法も行われており、分かりやすくて面白いと人気になっています。point 481 | 1
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また、奈良市には春日大社もあります。春日大社は全国にある春日神社の総本山で、権勢をふるっていた藤原氏を祀るために創立されました。境内は、古くから神の領域とされていた一帯にあります。春日大社には鮮やかな朱塗りの社殿が鎮座しており、パワースポットとしても近年、人気が高まっています。特に縁結びの御利益があるとして知られており、若い女性が多く訪れています。point 241 | 1
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春日大社には、良縁祈願や恋愛成就を祈願するハート形の絵馬などもあります。2月には毎年、「節分万燈籠」という行事が行われます。「節分万燈籠」は神様に燈籠を献じて様々な願い事を祈願する行事で、3000基もの燈籠に灯りが灯ります。冬の冷たい空気の中、灯りが灯る燈籠が並ぶ景色はとても幻想的で、厳粛な気持ちにさせてくれる行事です。
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奈良市を訪れた際に、ぜひ食べておきたいのが「茶がゆ」です。お茶で炊いたおかゆのことをいい、ほうじ茶を使うのが一般的です。水分は多目で、煮詰めすぎないようにさらっと炊いてあるのがポイントで、お茶漬けのような感覚で頂くことができます。茶がゆの歴史は古く、1200年も前からお坊さんの食事として食べられていたといいます。最近では家庭で作られることは減ってきていますが、奈良を代表する朝ごはんには違いありません。ホテルや町屋カフェなどでも食べられるので、奈良市を訪れたら朝食にしてみてはどうでしょうか。point 320 | 1