2015年9月に俳優の川島なお美が54歳という若さで胆管ガンのため亡くなりましたが、今年8月23日に、78年の生涯を閉じた古谷一行は伝説のドラマで共演していました。川島は手術拒否、抗ガン剤治療拒否の末の大手術など、波乱の闘病劇を演じたました。思えば自身の人生もまた、常に話題とキャッチフレーズに満ちた54年と言えるのではないでしょうか。

「お気楽女子大生」ブームの走りである、文化放送のラジオ番組「ミスDJリクエストパレード」では、「女子大生DJ」として人気を博し、「カンニング事件」なども、今で言う炎上騒ぎの先駆けでもありました。

22時台のドラマとしては異例の高視聴率を記録し、制作した読売テレビの最高視聴率記録を長年守り続けた伝説のドラマ「失楽園」はきわどいシーンの連続し「この作品は私にとって十字架です」と当時を振り返る川島は、ベッドシーンでは前張りなしで撮影に挑むなど体当たりで演技をしました。

当時、川島は「凛子役は私じゃなくちゃダメだと言ってくださった渡辺淳一先生のおかげで、この役を演じられたことは間違いないですが、凛子を演じていく中で相手役の古谷（一行）さんにはいろいろと無理を聞いていただいて、非常に感謝しています」と感謝の気持ちを述べていました。

古谷一は「私の体はワインでできている」と並ぶ「子宮が呼吸できない気がする」との名言のままに、前貼りを付けず撮影に臨む川島を相手に「入っていた」との伝説を生みました。

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