写真:pinterest.se
◼︎スカウト時に主演作デビューを?
2006年にスカウトされたのをきっかけに芸能界入りした南沢奈央は、その芸歴はまだ浅いほうかもしれません。
しかしながら、スカウトされた年の10月にはさっそくテレビドラマ「恋する日曜日ニュータイプ」で主演デビューを果たすなど、その女優活動は幸先のよいスタートとなりました。
翌年の4月には不動の人気コミックといえる「生徒諸君!」が地上波で初めてテレビドラマ化されるにあたり、ドラマでの初レギュラー出演を実現しました。
テレビコマーシャルにも登場し、徐々にお茶の間での認知度が高まっていったと思われます。
親しみやすい笑顔がかわいらしく、見慣れない名前の女優が出てきたということで、じわじわと注目されていったというところでしょう。point 391 | 1
写真:pinterest.co.kr
◼︎大河ドラマ「軍師官兵衛」出演で話題に?
その後、着々とドラマ出演の機会を増やしていった南沢奈央の名が、お茶の間でさらに知られることになったのが、NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」への出演です。
官兵衛の幼馴染みであるおたつを演じ、出演はドラマが始まった最初の頃の第二話から第四話までの短い間でしたが、官兵衛の初恋の女性を初々しく演じました。
官兵衛と両想いでありながら、家同士の策略による結婚が当たり前だった時代、引き裂かれる結果となった二人に待っていたのは、おたつの死でした。
官兵衛はおたつを救うために駆けつけますが、時すでに遅し、おたつは帰らぬ人となり、官兵衛のショックは大きなものとなります。主演の岡田准一とはだいぶ年齢に開きがあったものの、それを感じさせない演技で、あの女優は誰かと気になった人も多かった作品です。point 427 | 1
余談になりますが、岡田准一は役になり切ることで有名で、おたつを失った撮影のあとはショックで風邪を引き、一週間寝込んでしまったと言います。
それくらい南沢奈央との息はぴったりで、今度また機会があったら是非共演しましょうと、テレビ出演をする南沢奈央に向けて、ビデオメッセージを送っていました。
写真:sweetpower.jp
その後も、さまざまな話題作に現代もの、時代ものを問わず出演していることから、演技力は確かなものがあり、また、どんなジャンルをテーマに取り上げても演じることができる女優であることが分かります。
映画「赤い糸」では主演を務めたものの、テレビドラマ化と映画化を同時に進めるという特殊な作り方であったため、映画として広く認知される作品とは言えませんでした。
出演作品は数多いものの、まだ本格的に主演としてドラマや映画に登場していないことから、今後の活躍が期待される若手有望株の女優の一人として、注目されているところです。point 320 | 1
写真:sumapo.com
◼︎勉強にも力を入れていた彼女
素顔の南沢奈央は人前に出ることに苦手意識が強く、そもそも女優としての仕事にあまり関心が持てなかったことから、スカウトされた時には高校受験を理由に断っています。
高校に進学してから、事務所の先輩になる黒木メイサの舞台を見て感動し、自分も女優として芸能界でやっていきたいと思うようになったのが、きっかけだといいます。
そのため、当然のことながら目標とし、尊敬する女優に黒木メイサの名前を挙げています。point 274 | 1
写真:d.hatena.ne.jp
高校卒業後は立教大学現代心理学部映像身体学科に進学し、女優業の傍ら、勉学にもいそしみ、きちんと卒業しています。携帯音楽プレーヤーを持ち歩き、常に落語を聞くという意外な一面を持つことから、卒論のテーマを「落語における名人論」とするなど、まさに部類の落語好きといっていいでしょう。
その落語好きが高じて、柳亭市馬から指導を受け、高座に上がったこともあります。
しっかりと高座名も持っていて、その名は南亭市(なんていいち)にゃおという、ちょっとお茶目なものですが、初めて高座に上がった時には古典落語を披露したくらいですので、その知識や、落語にかける想い、情熱などはかなりのものがあると推察できます。point 361 | 1