お笑いコンビ「南海キャンディーズ」の山里亮太さん(44)が21日、総合司会を務めるNHK総合「逆転人生」に出演。ネットの誹謗(ひぼう)中傷で追い込まれた時期があったことを明かしました。
今回の放送のテーマは「ネット中傷・絶望からの生還 スマホで心病んだ女性の逆転劇」。ネットで中傷され生活が一変、死の淵(ふち)をさまよった元女子アナウンサーが登場し、命を守るためにとった“選択”と、加害者たちと向き合った末にたどり着いた“境地”を取り上げていました。
番組冒頭、山里さんは「僕は自分が関わっている番組で、誹謗中傷というもので苦しんだ人がいる現場にいて、自分がそこでどう立ち振る舞うべきだったのかということを考える時があったし、今も考えているんです」と話し、自身がスタジオメンバーとして出演していた恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラーの木村花さんの事件について触れていました。
木村さんは番組出演中、SNSで誹謗中傷を受け、昨年5月に自殺しています。
山里さんは、自身も「すごい追い詰められた時もあって」と話し、その際、スタッフやファン、また妻である女優の蒼井優さん(35)など周りの人が救ってくれたことを告白。
「(救いの)その声だけに目を向けて、耳を傾けていたら、意外とどんどん、嫌な音とか嫌なものが見えなくなってきたんですよ。自分のことを好きと言ってくれる人たちのところに逃げ込むのって、こんなに救われるんだと思って」と自身の経験を明かしました。
コロナ禍により、国民の苛立ちが増す中、さらに増えているネットでの「誹謗中傷」問題。以前は放置されがちだったネットの誹謗中傷ですが、今後はさらに厳しく取り締まる必要がありそうですね。