カナダで娘と一緒に公園に来ていた母親が10歳前後の少年たちに襲われるという衝撃的なニュースが『イギリス日刊デイリー・メール』で伝えられました。不良学生らに“集団暴行”されるお母さんを目の当たりにした娘は、ただ涙を流すことしかできなかったと言います。
当時、マニトバ州在住のボニー・ハルクロウさん(Bonnie Halcrow、33)は、娘のアメイカ・マッケイさん(Ameika Mckay、10)と同州隣にあるサスカチュワン州を訪れていました。それから3日後の午後7時ごろ、プレザント・ヒル・パークの遊具がある場所へ2人は遊びに来ていたそうです。
アメイカさんが友達と公園で楽しそうに遊んでいる傍で、同じく公園にいた少年達が通りに向かって石を投げているのをボニーさんは見つけました。なんと、石が投げられている方向には、高齢の男性が冷蔵庫を台車に載せて運ぶ姿があったのです。
つまり、抵抗のできないお年寄りの男性に「石を投げる」といういたずらをしていた少年達。当時の様子についてボニーさんは、「彼らは男性に棒や石を投げつけていました。私は我慢がならず、その子達に止めるように言いました。」と、その様子を動画に収めながら、少年達に止めるように注意をしたと話しています。point 207 | 1
しかし、全くやめようとしない少年達に、「止めないなら動画を警察に見せるわよ」と警告したボニーさん。すると、彼らは攻撃の矛先をボニーさんに変え、ボニーさんを遊び場の真ん中に連れて行った後、彼女のスマートフォンを奪い取ろうとしました。さらに、次々と10歳前後と思われる少年がボニーさんに群がり、ボニーさんの体を拳や足などで殴る蹴るなどの暴行を加え始めたのです。
近くで遊んでいた娘のアメイカさんは、目の前で母親が集団暴行されるという恐ろしい光景をただ見ていることしかできません。しかし当のボニーさんは暴行を受けている間でさえ、アメイカさんに 危険が及ばないか心配でならなかったそうです。
事件後のとある記者のインタビューでボニーさんは、「子供達は私の服を引っ張り上げ、拳や足で暴行を加え続けましたが、幼い子供達に大人の力でやり返すことが正しいとは思わなかったので抵抗しなかった」とし「娘の安全が心配になって慎重にならざるを得なかったんです」と説明しています。
その後も、少年達は笑い声とともに暴行を続け、気が済んだかのように公園を後にしました。ボニーさんは、抵抗することもなく涙を流す娘と一緒に家へ帰ったといいます。
携帯を奪われてしまったボニーさんですが、幸いこの時の様子をたまたま公園を訪れていた男性が、動画に収めてサスカトゥーン警察に提出したそうです。警察によると、この男性はカナダ永住権を申請中だったため、警察沙汰に巻き込まれることを恐れて匿名で提出したとのことです。当時、ボニーさんは男性が撮影していたことに気付いていなかったそうですが、この撮影者の男性が提出した物的証拠により、今回の事件が発覚することとなりました。point 205 | 1
また、この集団暴行の目撃者は他にもいて、公園の近所の住民であるルー・ロジャーズさん(Lou Rogers)も騒ぎに気付いて自宅窓からその様子を目撃していました。当時の様子をこう語っています。「それはまさに動画通り恐ろしい光景でした」「20人くらいでしょうか、女性を攻撃している様子はまるで群がる野犬のようでした。女性は娘と一緒にただ公園に遊びに来ていただけなんですよ」point 240 | 1
警察では、男性が提出した動画をもとに調査を始めていて、ボニーさんは暴行を受けた2日後の朝に警察の聴取で当時のことを全て説明したそうです。ボニーさんの被害状況は、顔面を眼鏡の上から殴られていて、他にも頭と背中を複数回殴られ、膝のあたりにも痣が3つほどできていました。しかし、ボニーさんは攻撃してきた少年達に恨みを抱くことはなく、「私は神に彼らを許してもらうようにお願いしました」と明かしています。point 254 | 1
また、現在は暴行した少年たちの火付け役である13歳の少年を暴行容疑で起訴していて、警察の調べによると、その少年は1週間前にも同じ公園で別の暴行事件を起こしていたと見られています。
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