21日、タレントの中居正広(47)さんが 都内で記者会見を行いました。3月をもってジャニーズ事務所からの退所を発表しました。約2時間の会見のなかでは司会・進行をおかず、記者からの質問にNGなしでひとりで回答しました。
遺骨を入れた小瓶に 『ジャニーさん、力をくれ』
中居さんは 2019年春ごろ、事務所側に退所の相談をしたのですが、6月にジャニー喜多川さんが体調を崩し、7月に亡くなったため、発表が 今回のタイミングになったという。
ジャニーさんへは「いろんなことを教えてもらった」と感謝。遺骨を入れた小瓶を取り出し、
「『ジャニーさん、力をくれ』と思いながら忍ばせてきた」と明かしました。
ファンへ向けての言葉を聞かれると、
「SMAPの解散からこの3年間、こんな僕ですら支持、期待してくれた方もいた。感謝というか、申し訳ない」と話しました。
話題は 2016年末に解散したSMAPについても及び、今なお再結成を望む多くの声に対しては
「ゼロではないし、100%ないとは言えないと思います」と話しました。
SMAP再結成?ゼロではないが 一人で決められることではない…
解散後すでに退所した草なぎ剛、稲垣吾郎、香取慎吾による『新しい地図』との共演の可能性を聞かれると…
「僕も、30年の間、エンターテインメントの恵まれたど真ん中でやらせてもらいましたが、エンターテインメントというのは1%から99%のなかで模索している。99%ダメかもしれないけど1%やったらなにかがあるんじゃないか。もしかして1%しかなくても懸けてみようというのが新しいチャレンジで 非常識を常識化するには長くやっていかなければいけないこともある」とした上で
「3人との共演の可能性は1%から99%のなかにあるのは間違いない」。
「 僕一人で決められることではない。僕が一緒にやろうと言っても 3人が『うるせ~このやろー』ってなるかもしれないし、あっちが『中居くん一緒にやろう』って言っても『うるせ~このやろー』って言うかもしれない。もしかしたら 僕が今後キスマイに入るかもしれないし、V6に入って V7になるかもしれない。ジャイアンツのユニフォームを着るかもしれない。ゼロではない。この1%から99%の振り子のなかで可能性を模索していきたい」と続けて明かしました。
また、SMAP再結成について聞かれると…
「1%の99%の中に、あるのはあると思います。0%ではないし100%ないとは思わない。一人でできることでもないですし、それぞれの環境もあるので、話をするにしろ、何回か重ねて行かないとできないのでは。『100%ありませんよ』ってことはない」と明言。
しかし「でも、待っている人がいるからと言っても、すべてがすべて応えられるわけではない。5人ですし、様々な環境があるので、それを見計らいながら進めていかなければいけないのかな」としました。
様々な可能性を残すなかでも、ソロでの歌手活動を聞かれるとうつむきながら
「 限りなく0に近い1%です。無理ですよ。歌はマジ無理です。歌だけは笑われたくない。歌えないですし、僕。一人じゃ無理です」ときっぱり。ダンスに関しても「一人で踊ってどうするんですか?」と苦笑し「この3年間ワンステップも踏んでない。やるとしたら時間もかかるでしょうし、今の段階では歌と踊りというのはぼくの中でフタをしてしまったところかも」と消極的でした。
メンバー4人にもメールで退所・独立報告
木村拓哉さんを含め、すでに4人には 昨日メールで報告済みだそうですが…
「返事が来ないメンバーもいれば、人それぞれですけど、のんきな…中身も内容はいいませんけど、そんな感じかという人もそれぞれです」と笑顔をみせました。記者が内容について食い下がると
「ひとついうなら…剛くんは返事は一行くらいでした。なんだこれっていうような…」とマイペースぶりを覗かせる場面も。
「でもそんなもんなんです、昔からべったりでもない。連絡しばらくしてない期間もあったしますし、夕方から夜にかけて伝えて半分くらい(返事が)来て、半分来ない。後はご想像におまかせします」と委ねていました。
基本は全く一人で? 新会社は『のんびりな会』
中居さんは 1986年14歳のときからジャニーズ事務所に所属。1988年の結成から、2016年末の解散まで国民的人気を博したSMAPのリーダーを務め、司会・タレント業としてバラエティー番組などでも活躍。退所後、中居さんは完全独立となり、一昨日に新会社『のんびりな会』を設立したといいます。
しばらくの間はジャニーズ事務所のマネージャーを窓口にしつつも「社員も誰もいない。マネージャーさんもいない。基本は一人で出て、どこの傘下に入ることもまったくない。全く一人です」と完全独立と明言しました。
なお、現在『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)などテレビレギュラーは5本、ラジオレギュラーが『中居正広 ON&ON AIR』(ニッポン放送)1本を抱えており、現段階ではこれらを継続することを明かしています。
約2時間に及ぶ会見は中居が記者を出迎える形で始まり、進行も自らが担当。時々「何時までやるの?」と時計を確認しつつも、「1媒体質問5問まで」という寛大な姿勢で丁寧に回答しました。
最後は「じゃあ、帰りますね」と席を立ち「3月を持ちまして退社し、独立という形になります。今後、どういう活動をしていくかわからないですけど、今後はのんびりとしていきたいと思います。時には甘く、時には甘くで見守っていただきたいです」と呼びかけました。
そんな中居さんの真摯な対応に 自然と湧き上がる報道陣の拍手のなか、会場を後にしたのでした。