長渕剛の富士山ライブは話題性こそ大きかったものの、ライブとして成功を収めたとはいいづらい結果となってしまいました。
スケールの大きさから注目は集めるもののそれがチケットの売上には繋がらず、実際のライブに関してもトラブルが続出で成功したとはいいづらく、終了後の対応の不味さもあって悪い部分だけが目立ってしまった結果となりました。
公式の発表こそ大成功ということになっていますが、実態としてはかなりお粗末な内容だったというのが事実です。
話題こそ大きいものの売れないチケット
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長渕剛の富士山ライブはその名前の通り、富士山の麓で10万人の観衆を集めてライブを行うという壮大なイベントでした。
オールナイトで長渕剛のヒット曲を楽しむことができるということで、ファンとしては非常に期待あふれるものではありましたが、アクセスの悪さもあって誰でも気軽に行くことができるようなイベントではありません。10万人の観客を集めるということは、単純に考えても10万枚のチケットを売るということになるわけですが、いくら人気のある長渕剛といえども富士山ライブに参加をしようとするファンの数というのはそれほど多いものではなく、
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チケットは全く売れずにインターネットオークションではタダ同然の金額でチケットが投げ売りされるようになってしまった程です。
先行発売されたチケットは1万5000円と高額だっただけに、熱心な長渕剛ファンほど残念な結果となってしまいました。
更にこのイベントの問題点としてチケットだけでは入場をすることができず、
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交通手段ごとに設定をされたJTB旅行商品の購入が必要であったため実質的には更に高く、総額で5万円近い出費となってしまうものだったのです。
これだけの金額を出すことができるというファンは長渕剛といえども多くありませんから、チケットが売れないというのも致し方ないものでした。
売れないだけでなくトラブル続出
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チケットが売れないだけでライブが盛り上がったというのであれば、ファンにとってはいい思い出になるところでしたが、実際にはライブの方もいまいちなものでトラブル続出でした。
当初の予定とは程遠い売上とは言えども、アクセスの悪い場所に人が大量に詰めかけることになったので、人の誘導で大小様々なトラブルが起きこれが最後まで問題を起こすことになりました。
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ライブが始まる際もヘリコプターで長渕剛が登場するという演出のさなか、風圧によって皮肉にも救護用のテントが倒れてしまって中にいたスタッフが負傷するという幸先の悪いスタートとなってしまったのです。
それでもライブが始まるとひとまずは落ち着きを見せ、まずまずの盛り上がりを見せたのですが、最大のトラブルはライブ終了後に発生しました。
人の誘導でトラブルが続いていたわけですが、入場時はバラバラに詰めかけたファンも終了時は帰宅が一緒でアクセスの悪い場所ということもあって、会場から抜け出すのに長い待ち時間が発生することになってしまったのです。
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中には10時間以上も会場に取り残されてしまって、終了後の会場は難民キャンプさながらの様相を呈していました。
当の長渕剛本人は終了後にすぐに帰宅をしてしまったことを考えると、ファンにとってはあまりにひどい仕打ちと言えるでしょう。
まとめ
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公式的な発表では大成功ということになっているものの、チケットは売れず来場者の数も実際には3万人程度だったと言われる長渕剛富士山ライブはとても成功と呼べるようなものではありませんでした。
しかし、話題性という面に関しては開催が発表されてから終わった後まで一貫して注目を集めたイベントであったため、その辺は長渕剛らしさがあったといえます。
トラブルが多かったものの、大きな事故もなかっただけに参加をしたファンからすればいい話のネタにはなったイベントでした。