魔法少女まどかマギカ。2011年冬に放映されたアニメですが、今も大変人気のあるアニメです。放送終了後も人気は上昇を続け、劇場版は3作品が造られました。今でもモバイルゲームやコンビニエンスストアとのコラボレートなど、現在も高い人気を誇っています。
写真：Google Play
アニメ放映時には、その先の読めない設定のため多くの考察がされました。特に背景や魔女デザインを担当した劇団イヌカレーの創作物や、キャラクターの些細な動き、道具などにもいろいろな意味があることが放送終了後に明らかになり、驚かされたことがあります。アニメの話数順に考察を見ていきましょう。
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まず、初めにすごい、と噂されたのは、第3話の「もう何も恐くない」の設定です。主人公まどかが、先輩魔法少女である巴マミと一緒に魔女の結界内部に侵入する回ですが、対立する魔女シャルロッテの設定に視聴者は頭をかしげました。
シャルロッテはお菓子の魔女なのですが、チーズが大好物。ですが、絶対にチーズだけは作ることができないのです。しかも結界の内部は病院のように注射や点滴がある模様。この意味は一体なんでしょう？
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写真：マイナス20万円からのスロッカスブログpoint 72 | 1
のちにまどかマギカの公式も認めたことですが、シャルロッテの正体は子どもの病院患者だったのです。しかし病気のせいで、お菓子やチーズが食べられず、食べたいという願いから魔法少女になったと考察されました。特にシャルロッテのかかっていた病気は小児ガンではないかという推察もあります。何故なら、小児ガン患者は発酵食品が食べられないからなのだそうです。これをアニメの絵柄だけで考察できるファンの推察力にも頭が下がります。
次に大きく視聴者がどよめいたのが、いよいよまどかマギカの核心に迫る頃の第9話です。まどかの親友である、さやかが絶望したことによって魔法少女から魔女に変化してしまい、それを助けようとする回です。point 378 | 1
写真：Naverまとめ
ここでは主にさやかの本心について考察がされています。さやかの魔女としての結界。それはコンサートホールでした。さやかの思い人である上条君が、クラシック好きだったことを思うように。入口には「LOVE ME DO」の文字。これはさやかの本心を表していると考えられています。
さらに魔女化したさやかが何故人魚だったのかも考察されました。人魚姫は声を失うことで王子を助ける悲恋の物語ですが、さやかの恋もまた、上条君の腕を治すことと引き換えに、自分の命を差し出すという悲恋だったことと考えられます。コンサートホールには一瞬だけ移る男性の指揮者の姿があり、その姿もよく見てみると、上条君なのです。point 363 | 1
写真：全力でまったりするブログ
この回はさやかの死とそれを助けようとする杏子の死も重なったことから、放送当時は非常に噂になりました。
そして最も視聴者が驚いた考察が、第10話「もう誰にも頼らない」。魔法少女であるほむらが、何故まどかに執着するのか、時間操作の能力が身についたのかが暴かれる回でした。
ほむらは、いつの日か魔女になってしまうまどかに約束したのです。必ずあなたを助けてみせる、と。その強い気持ちが時間操作の能力を生み出し、そしてなんと最終的にオープニング曲「コネクト」の歌詞そのものに変わっていくのです。
「コネクト」についても、ほむらの存在についてもいくつか考察はされていました。オープニングの黒猫がほむらではないか、等憶測は様々でしたが、その答えが示されたのがこの第10話です。オープニングでの「交わした約束、忘れないよ」はなんと、ほむらの歌でした。
この考察を当てた人は恐らくいなかったでしょう。この回をきっかけにまどかマギカの人気はさらに急上昇していきます。震災の影響のため、最終回の放映日が一週間延期されたことも、話題性を高めました。point 535 | 1
写真：pixiv年鑑
最終回の第12話、「わたしの、最高の友達」。これは言うまでもなく、まどかとほむらであることがわかります。最終回のまどかの願いも考察されていましたが、「これまでの魔法少女の運命を助けたい」という願いであることは、誰も予想できなかったことでしょう。
この考察ができない、まどかマギカの魅力が、何度もこのアニメを見返す理由になっています。見落としているヒントはないか、実はここでネタバレしているのではないか等、見るたびに発見があります。まどかマギカの考察は追いかけると非常に深いものなのです。point 314 | 1