真夏に近づくにつれ、気を付けなければいけないのが肌トラブル。その結果、人によってはじんましんなどの肌アレルギーで苦しむことも。今回はそんな真夏の急激な皮膚疾患と、その治療法について紹介していきます。
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日光湿疹
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日光湿疹は肌が日光に当たる時、あるいはその直後にじんましんが発生する疾患です。症状としては肌がかゆくなったり、赤くなったりしますが、一時的な症状がほとんどで、日光に当たってから30分以内に発生し、24時間以内には消えるのが特徴です。アウトドアの際には相当な支障をきたし避ける、20~40代に発生しやすく、特に女性はもっと多いです。日光湿疹を予防する際には、まず太陽を避けることがより重要です。その次に症状が持続するというのであれば、薬物治療が必要なため病院で診察を受けましょう。
コリン性じんましん
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コリン性じんましんは体温が約1度上昇した際、発疹が出る症状をさします。真夏の運動の際に突然出てしまうことも。主に外での運動が多い若い男性に多いとされています。コリン性じんましんが出ると、手の平や足の裏を除いた全身に広がり、ひどいかゆみや熱を持ったりもします。通常であれば1~2時間以内に消えますが、ひどい場合は期間も長くなり、立ちくらみや頭痛、嘔吐まで誘発することも。これに関しては免疫の問題のため、体温を上げてしまう行動は控えるのが無難です。免疫力を高め、暑い時の運動や入浴、ストレスにより体温を上げないよう心がけましょう。
多形日光疹
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多形日光疹は日光が当たった部分に起こる皮膚炎のことをさします。主に若い女性に起こりやすい突発性疾患ですが、主に発疹が出やすい部分は、額、鼻、胸まわり、首の後ろ側、手の甲などです。はっきりとした原因は分かっていませんが、免疫疾患の可能性が高いとされています。症状がひどくないうちは日に当たらないように心がけましょう。その他には炎症を抑える薬で治療する方法もあります。
日光角化症
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日光角化症は長く日光に当たっていた際に肌に角質が生じ、ピンク色または赤色の斑点が出てくる疾患です。紫外線を長く浴びた中高年層の発生率が増加していますが、太陽の露出の時間と比例するため、アウトドアの多い若い層に生じることも。遺伝的に肌の白い人にできやすく、臓器移植の経験があったり、がん患者など免疫が退化している人にも起こります。日光角化症は皮膚がんにもつながるため、必ず除去する必要があります。治療法は冷凍療法や手術での除去、組織検査などがあり、その他にはレーザー治療もひとつの方法です。