ムツゴロウ大国で一世風靡し、全国の大人から子供までムツゴロウさんをとおして、野生や自然の素晴らしさを学んだことでしょう。もう80歳を迎えるというムツゴロウさんは現在どんなふうに暮らしてらっしゃるのでしょうか?調べてまとめてみました
ムツゴロウさんは研究者
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ムツゴロウさんの愛称で親しまれる畑正憲は、動物好きなおじさんと思われているかもしれませんが、実はれっきとした研究者。ムツゴロウさんは東京大学入学、理学部生物学科から動物科を専攻します。卒業後は大学院理科系研究科修士課程に進学して、アメーバの生理学的研究に携わります。しかし、研究途中で文学の世界に生きるか科学の世界に生きるかの選択で、悩み、自殺寸前まで精神的に追い詰められ、研究所から姿を消してしまいます。
ムツゴロウさんは小説家
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研究所から突如姿を消したムツゴロウさんは、学研研究社に就職し、理科などの学習映像制作に携わります。しかし会社の巨大企業化による社風の変質を嫌って、社長に直訴状を送って退社するのでした。退社後は文筆業に専念し、北杜夫に傾倒していたムツゴロウさんは彼の作品を筆写して修行を重ねたそうです。作家デビューは1967年「われら動物みな兄弟」このころ同時にムツゴロウシリーズも誕生し、1970年代から80年にかけて小学館と学習雑誌との執筆契約を結び、エッセイスト・作家として活躍するのです。1971年東京を離れ、北海道に動物大国を開園します。ここでも大国の動物の世話をしながら文壇生活を送っていましたが、生体のあまり知られていないヒグマや、天然記念物に指定された生き物の生態を描いたエッセイやルポが、ムツゴロウさんの文壇人としての成功を収めるカギとなるのでした。
ムツゴロウさんの伝説
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ムツゴロウさんは動物ならどんな猛獣でも触れ合おうとするのが、ムツゴロウさん流のフレンドシップです。特番「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」の撮影中に柵越しにライオンと触れ合っていて、ライオンに右手の中指をかまれて、第一関節を失うというハプニングがありました。その様子はテレビでもそのまま放映されています。その後も、ライオンに「おまえ、許すからこいよ」と語りかけていたそうですが、ライオンは、ムツゴロウさんの元へは来ませんでした。
ムツゴロウさんの現在
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ムツゴロウ王国は2004年に東京に進出をしています。しかしすぐに経営難となり、2007年11月25日正式に閉園となり、北海道に戻りました。ムツゴロウさんは従業員への未払い賃金問題で書類送検され、3億円の負債を追うことになります。70歳をすでに迎えていたムツゴロウさんにはかなりの打撃でした。ムツゴロウ王国は北海道に戻りましたが、ムツゴロウさん本人は、どうやら東京に一人で暮らしているようなのです。しかもあれほど、動物には惜しげもない愛情をそそぎ、スキンシップを欠かさなかったムツゴロウさんが、ペット禁止のマンションに住んでいるというのです。近所の人に話を伺うと、ムツゴロウさんがそのマンションに住みだして、もう4,5年は経過していて、奥さんと娘は北海道で暮らし、現在は別居中。しかし年に2回ほど、ムツゴロウさんが北海道に帰り、普段も密に連絡を取っていると話しているそうです。近所で買い物する姿はいつもスーツかジャケット姿。世間が想像する、サファリなイメージのムツゴロウさんではありませんでした。一人暮らしはさみしくないのか?という近所の人の問いかけに、マージャンとか読書とか寝ないでやってるので、忙しいと答えたそうです。ムツゴロウさんは以前から80になったら本当に好きなことだけやりたいと周囲にはもらしていたそうです。
まとめ
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ムツゴロウさんは、70を超えたころから、動物への執着心がふうっと無くなったとはなし、今までが愛情過多症だったと語っています。一時この発言が、ムツゴロウさんが動物愛がなくなったことで、ペット禁止のマンションに一人暮らしをしているように報道されてしまったのですが、80歳まで動物に過度の愛情を注ぎ続けて、やっと年齢的に適度な距離を保てるようにまった。という意味だったようです。80歳を迎える今でもお元気で、2016年の1月に出演したダウンタウンの番組でも、熱心にオオカミの行動について力説をしていたようです。