家計を圧迫する原因になりがちな夏場の冷房代ですが、快適さは保ったまま、なるべく安く済ませたいです。全国10〜60代を対象に実施した調査では、全体の54.
7%が「夏場の冷房代の節約を意識している」と回答し、半数以上が冷房代に頭を悩ませていることになります。すでに節電を実践している人も多いでしょうが、様々な方法をおさらいしていきます。
陽射しが当たる窓の外には「すだれ」「よしず」を設置するのが効果的です。熱を遮断することにより部屋の温度上昇が抑えられ、エアコンの温度を必要以上に下げる必要がなくなり節電につながります。カーテンやブラインドなどで日光を遮るだけでも効果があります。その際、黒系の色よりも、光と赤外線を反射してくれる白系や、遮光タイプのカーテンを選ぶとより効果的です。夏だけ白系の色のカーテンに変えてみてもいいと思います。
設定温度も非常に重要で、エアコンの温度を1℃変えるだけで約10%以上も電気代に影響するといわれています。目標設定温度は、26〜28℃が望ましいです。暑い場合は、扇風機やエアーサーキュレーターを併用するといいそうです。また、節電を意識して風量を「弱」にしたり、部屋を冷やしすぎてスイッチを切ったりしがちですが、かえって電気を消費してしまうこともあります。
そこで、電気代を無駄にしないよう、エアコンを「自動運転」にして効率的に動かすことも重要です。暑い昼間には風が強くなり、冷えた後は微風に自動で切り替えてくれます。ちなみに調査では、エアコンの設定を「自動運転」にしている人は全体の16.
7%と6人に1人とかなり少数派で、8割以上の人が使っていないことが分かりました。節電のため「自動運転」を効果的に使っていきましょう。
見落としがちな室外機も重要です。室外機の周囲に物を置いている場合はすぐに移動させましょう。吹き出し口は部屋の中の熱を外に排出する役割があるため、塞いでしまうと風の通りが悪くなり、多くの電気を使う羽目になるといいます。なお、ダイキンによると、室外機を覆って使う「日除けパネル」などの商品は、運転効率を高める目的での使用を推奨していないそうです。室外機から1mほど離れた場所に植木を植えたり、すだれを立てかけるなど「日陰」を作るほうが効率的だといいます。
フィルター掃除も節電効果を得られます。ダイキンによれば、2週間に1回掃除すると約5%の節電効果があり、逆に1年間掃除していないと約25%も電気代の無駄使いをしてしまうそうです。フィルターを外して掃除機で吸い取るだけで十分なので、まだ掃除をしていない人はぜひ試すことをお勧めします。ここまで様々な冷房代節約法をお伝えしましたが、基本的に今日から始められることばかりです。ぜひ、実践して快適に夏を乗り切りましょう!
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