筋トレは日常生活に必要な運動方法ですが、あまりにも筋トレをしすぎる男性はちょっと考え物です。その理由は筋トレにハマった男性はうつ病になりやすいとされているためだそうですが、その根拠は一体何なのでしょうか?
筋トレ好きの男性はなぜうつ病になりやすい?
写真: biyodanshi
ノルウェー科学技術大学とアメリカ・ハーバード大学の研究によれば、やたらと筋トレが好きな若い男性はうつ病になるリスクが高まるとされています。この研究では、男性の10%が身体に対する著しい認知の歪み(ボディ・イメージ障害)を持っていることが明らかになっています。ボディ・イメージ障害は、本来健康的な体型なのに、勝手に太りすぎや痩せすぎであると思い込んでしまう障害のことをさします。また若い男性の3人に1人が過去にダイエットした経験があることも分かっています。そのようなダイエットは太っているわけでもないのにも関わらず、身体を絞ろうとしたのです。
筋トレにこだわった結果…
写真: diamond
その結果筋トレにとりつかれてしまうわけですが、そうなった男性は、うつ病だけではなく週末に深酒をする傾向があるそうです。更に、合法・違法サプリメントやステロイドの使用する確率が4倍アップするといいます。多くの若い男性がスポーツ選手のようなムキムキの体になりたいという願望がある証拠だといえます。女ならスリムでくびれたウエスト、男なら広い肩幅とムキムキの筋肉が欲しいという、最近の若い人たちはこうした狭隘な理想の中で育つ傾向にありますが、これに関しては男女ともに現実的なボディイメージではないのです。
筋トレにも限度がある
写真: psynat
このように、多くの若い男性がスポーツ選手のようなムキムキの体になりたいという願望があるということですが、そんな筋トレに固執する男性の特徴として、スポーツの成績を伸ばすためや健康になるためではなく、筋肉を鍛えるためだけに筋トレする、と考えがちなんだとか。また自分の体に満足できない人たちは、学歴とは関係なしに存在するそうです。むしろ高等教育を受けた人々こそ、自分の体に満足していないことが明らかになっています。運動自体はもちろん健康にいいですが、限度を超えるとちょっと考えものですね。何事も程ほどにやるのがいいという証拠ですね。