一体なぜ婚約延期に・・・?
2月6日に宮内庁から発表された秋篠宮眞子内親王と小室圭さんの「結婚延期」は、1ヶ月が過ぎた現在もメディアで大きな話題となっています。
昨年5月のNHKの婚約スクープ、そして9月3日の婚約会見を経て、今年の11月4日の結婚式まで順調に進むと思われていたのに・・・。
宮内庁は結婚延期にあたって、眞子内親王と小室さんの気持ちを文書で公表しました。
その中には、NHKの予期せぬスクープによって思った以上に早く婚約を公表しなくてはならなくなり、結果として準備の時間が足りなくなった、ということが延期の理由として書かれているのですが、本当にそうなのでしょうか。
小室さんの母親の借金問題
「昨年末に『週刊女性』が第1報となった、圭さんの母・佳代さん(51)が抱えている元婚約者への400万円以上の借金が“鍵”を握ります。
皇室にとって金銭トラブルはご法度ですし、借金の理由も圭さんの学費や留学費用、アナウンススクールの授業料などに使われていて、もはやご本人の問題として認識されていますから」(同・宮内庁関係者)
この宮内庁関係者は、今回の約2年の延期期間を“借金トラブル”を処理する時間であるという見方を示す。
「宮内庁サイドは、おふたりが発表した文書に沿ったかたちで、結婚延期をあくまで“時間的余裕がないため”と主張していますが、本当の原因は小室家が抱える金銭問題であることは明白でしょう。
さらに、期限付きの延期とした背景には、この2年間で小室家が元婚約者の男性に借金を返さなければ、話が進まないという意味あいがあるのだと思います」
借金を完済して、小室家に対する秋篠宮家の心情がクリアになるかどうかはさておき、当事者である佳代さんの元婚約者・竹田さん(仮名)は、こんな胸の内を吐露する。
「私としては、この延期期間で全額返済していただければ文句はありませんが、達成されなければ納得いきません。
例えば、いったん騒動をおさめるために、小室さんが銀行で借りたお金を返済にあててくれるなど、何かしらの対応を取ってほしいと思います」
しかし、小室さん側からはいまだ連絡がないそう。
幕末にも・・・
実は、ペリー来航の直前の幕末時代に同じ境遇の2人がいたのです。
孝明天皇に呼ばれた有栖川宮熾仁親王(たるひとしんのう、当時17歳)は、皇女和宮(当時5歳)との婚姻の話を持ち掛けられました。
それはあまりにも突然のことでした。基本的には、天皇からの提案を親王が断るなどあるはずもありません。
しかし、熾仁親王は「まだ5歳の和宮の婚姻を決めるのはあまりにも早すぎる」と考え、2人はあくまでも天皇が許可を与えた“カップル”となることを選んだのでした。その後、この2人は京の都でも評判の仲の良いカップルになったといいます。
しかしその後、このカップルの関係は時代の荒波に揉まれることになりました。
「桜田門外の変」(1860年3月24日)によって大老・井伊直弼という支柱を失った幕府は「公武合体」を打ち出すとともに、まだ独身で若かった十四代将軍・徳川家茂に皇女和宮の降嫁(皇女が皇族以外の男性に嫁ぐこと)を願い出たのでした。
幕府のゴリ押しもあって最終的に和宮の降嫁が決まり・・・実態は天皇が公武合体派の岩倉具視などの意見を受け入れ、同時に「攘夷実行」を幕府に約束させるためでもありましたが、理屈としては「熾仁親王と和宮の婚約が正式なものではなかった(納采の儀を執り行っていない)」、そして「和宮が天皇の御意思に従う」とされました。
「納采の儀」がなければプライベートな付き合いだけ
先ほどの、有栖川宮熾仁親王には正式に“婚約破棄”という言葉はありません。
なぜならば、皇室において婚約に先立つ「婚約内定」とは非公式なものであり、当時から「婚約内定の破棄(または延期)」に関しては、正式な勅許などは必要ないとされていたからです。従って「婚約内定を取り消す」ための勅許は、この時も、それ以前にも、一度たりとも出たことがないのです。
もしも「納采の儀」という神事を行っている場合は、それを取り消さなければなりませんが、それまでの「婚約内定」とは、ずばり“プライベートで付き合っていることを認めるだけ”のことであり、天皇はその2人の別れにまで介入する存在ではないのですね。
秋篠宮眞子内親王と小室圭さんも納采の儀は行っていない
秋篠宮眞子さまと小室圭氏も、「納采の儀」の前に「婚約内定のお許し」があった状態での婚約延期です。
実際にそのような状況下で、眞子さまに「家茂のようなお相手」が現れてしまっても、小室圭氏には何ら関係がありませんよね。
有栖川宮熾仁親王と皇女和宮の事例を見ればわかるように、政治的事情や社会的環境によって婚約内定が破棄されることも十分“あり得る”。とりわけ、結婚相手本人やその家族に問題があるような場合、しかも、そのことが世間に広がり、なおかつ政治的事情、社会的環境が整わない状況では、どのようになるかはまったくわからないのが実情なのです。
今後、どのように婚約話が進んでいくのでしょうか。
こんなにも大きく取り上げられてしまうので、可哀想でもありますね・・・。