大切な我が子と一緒にいる時、大人は常に周りに細心の注意を払わなければなりません。
周囲には、多くの目が大切な我が子を狙っているかもしれないのです!
中国では最近、大変恐ろしい事件が発生しました。組織グループによる、子ども拉致事件です。
子どもの両親を装った犯人に、孫を拉致され、その後すぐに人身売買されてしまったという、凶悪犯罪を、中国のメディアは伝えました。
メディアによると、中国では子どもたちを狙った人身売買が頻発しているといいます。
拉致犯たちは、大体、一人でいる子どもや、両親が油断している隙を狙って、瞬時に子どもを連れ去るといいます。
しかし、今回のこの拉致事件は、組織的な犯行で、白昼堂々、行われた犯行だったとし、中国全土に衝撃が走りました。
事件当日、近くに設置されていた防犯カメラの映像を見ると、犯罪組織グループのメンバーらの、巧妙な手口が映し出されていました。
お爺さんが孫と手を繋いで、近所の静かな道を歩いていました。
いつもと変わらず、孫と楽しい時間を過ごしていた時に、その事件は思いも寄らない形で起きました。
見知らぬ女性と男性が、お爺さんと孫の方に近づいてきます。するとその男女は、子どもの両親のふりをし始めました。
こうすうることで、あたかもお爺さんがを人身売買犯のように周りからは見られ、子どもを連れて行きやすい状況を作ったのです。
お爺ちゃんは、孫を連れて行かれまいと、懸命に孫を引き寄せるも、ちょうど道を歩いていた人々が、その騒動に気付き、ニセ両親を助け始めたのでした。
驚いたのは、実はこの全員はグルであったということです。
お爺さんの手から、孫が外れるとすぐに、突如として、青い乗用車が現れました。このニセ両親は、ニセ通行人たちの力を借りながら、子どもを車に乗せ、早々と消え去ってしまいました。
この光景を見ていたホンモノの通行人は、「お爺さんが人身売買犯だと思った」と説明するほど、拉致犯たちの犯行は組織的で慣れていたものだったのです。
あまりにも突然の犯行に、状況を飲みこめなかったお爺さん。すぐさま警察に通報したが、子どもの行方は未だに分からない状況です。
中国では年間に、失踪する子どもの数が20万人にものぼります。その内、再び家族の元に戻る確率は、0.1%に過ぎません。
戻ってこない99.9%の子どもの両親や家族は、今日も我が子を失った苦悩の中で、子どもを探し続けています。