偏った食生活が私たちに引き起こす様々な病気や不調については皆さんもご存知かと思います。
その中でも、私たちが一日元気に過ごすための“ガソリン”の役割を果たす朝食はとても重要になってきます。
日本の食の欧米化が進む中で、朝は簡単に「トーストとオレンジジュースとベーコンと卵焼き」なんて家庭も増えてきているのではないでしょうか?
もちろん、時代の流れに合わせて、ある程度食生活が変化するのは当然のことです。
共働きの家庭が増え、朝食の準備に長い時間を取れなくなってきたのも仕方のないことです。
しかし、時間短縮のために選んだメニューが実は発癌率を高めているかもしれません。
今日は、そんな私たちの生活と深く関わりのある朝食について見ていきたいと思います!
ベーコン・ハム・ソーセージ
ベーコンやハム、ソーセージなどの肉加工食品は、発色を良くするために使用される添加物が大腸がんのリスクを増加させる恐れがあります。
国際がん研究機関(IARC)の報告によると、加工肉を毎日50g食べるたびに、大腸がんのリスクが18%高くなるとします。
忙しい朝には調理時間が短い肉加工製品が楽ですが、毎日朝食として食べるのは避けた方が良いですね。
クリームパン
朝ごはんを食べない子供でも、クリームパンなら食べてくれるから・・・という理由で朝食にクリームパンを出す家庭もあるのではないでしょうか?
パンはただでさえ小麦粉の糖分があるので、そこにチョコレートやクリームが加わるとなると、朝から砂糖の塊を食べているのと同じです。
血糖値の急上昇を招いて、肥満や糖尿病のリスクを高めるだけでなく、満腹感が長く続かないため、朝食には適さないと言えます。
ジュース(野菜・果実100% etc…)
食欲がない朝は、少なくともフルーツジュースで栄養を補うすべきだと考える方も多いのではないでしょうか?
市販のフルーツジュースは、砂糖や防腐剤が添加されたものが多く、加工の過程で食物繊維やビタミンなどが失われる場合があります。
体に良いと思われがちな「無添加100%」のフレッシュジュースすら糖分(果糖)がかなり含まれています。
また、果糖は砂糖よりも早く体内に吸収されると言われています。
栄養を補いたいのであれば、ジュースではなく、フルーツそのものを食べる方がいいでしょう。
食パンにマーガリン
クリームパンほどカロリーの高くない「食パン」ならいいんじゃない?と思いがちですが、残念ながら食パンも朝には適していません。
食パンは甘くないものの、糖分がたっぷりでクリームパン並みに血糖値を上昇させます。
食パンにマーガリンやバターを塗る人が多いと思いますが、これらに含まれるトランス脂肪酸は、心臓病や癌、認知症、うつ病など多くの病気との関連性が懸念されています。
アメリカでは以前からトランス脂肪酸を食品に添加することが禁じられるようになるなど、トランス脂肪酸は危険な物質として認識されています。
「脳トレ」でおなじみの東北大学・川島隆太教授が実施した調査によると、朝食をパンにする子供はご飯を食べている子供よりも、脳の発達が遅れやすいとのこと。
さらに、学年が上がるにつれてパンを食べる子供と、ご飯を食べる子供の発達の差がますます広がったと言います。
健康のためにも、脳の発育のためにも朝食はパンよりもご飯をお勧めします。
低脂肪・無脂肪ヨーグルト
ヨーグルトでありながら「低脂肪・無脂肪」といえば、それこそ健康な感じがしますよね?
ところが、低脂肪または無脂肪ヨーグルトはおいしく作るために、一般的なヨーグルトよりも砂糖が多く使用されます。
さらに、「ダイエットの天敵」のようなイメージとは裏腹に、脂肪は消化液の分泌を促進させるホルモンであるコルレシストキニンを分泌する機能があります。
また、バターやヨーグルト、牛乳などの乳製品は、摂りすぎるとガンを引き起こす可能性があるといわれています。
もちろん、適量を食べることには問題はありませんが、パンには乳製品が合うので、ついついたくさん食べることになってしまうのです。
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