森本貴幸は15歳でデビューして、サッカーの神童ともいわれて注目された選手です。最近少しパッとしない感じになっていますが、これは今までが凄すぎたというだけのことです。サッカーの世界は正に上には上がある世界ですから、その最高峰の世界でこれまでと同じように活躍をするということは、そう簡単なことではないというだけのことです。
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何しろ森本選手はあまりにも若いですから、経験という面でもまだまだ学ぶべきことはあるでしょう。ましてサッカーは個人競技ではありません。集団として機能することが最優先される競技ですから、いかに優れた技術を持っていたとして、それをフルに発揮される環境になるかどうかはチームの考え方にもよってきますし、チーム状態なども考えていく必要もあります。
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そして、サッカーは世界で最も人気の高いスポーツということがあります。つまり、世界で最も競技人口が多い競争率の激しい世界ということになります。となれば、その最高峰の世界に入れば今までのようなわけにはいきません。これまでは自分がナンバーワンで自分以外の人たちとは段違いの差があったので、何をしても許されるというより、そうしなければならないような環境でもあったはずです。ですが、プロの世界に入れば技術という点ではほとんど差がない人たちとの間でのほんの少しの差での勝負ということになります。
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プロの世界で戦っている人たちと森本選手とでは、そんなに大きな差はありません。そうなれば、これまでのように一人で相手を抜きまくったりするようなことが出来なくなるのは当然ということになるでしょう。自分が最優先であったチームもチームの勝利が最優先ということに変わっていきます。集団であるサッカーにおいては、どんなに優秀な選手でも、全てのポジションを一人でこなすようなことは出来ません。あくまで集団の一人として自分に課された役割を果たすことが求められることになります。となれば、昔のような派手な活躍は当然しにくい状況になります。ましてや相手はプロで森本選手をとことん研究してその対策もプロが入念にしてくるわけですから、厳しいものとなることは当然です。
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そして、森本選手はそうした厳しいチェックもは初めて受けることになります。これまでのような甘いものではなくなります。何しろプロはそれで飯を食べているわけですから、ある意味では命がけで人生をかけてチェックをするようなことになるわけです。そうした真剣な人たちのチェックを避けていくにはある程度の経験も必要となるでしょう。確かに技術的にはプロに匹敵する、あるいはそれを遥かに上回る資質を持っているのかもしれませんが、それを発揮するにはそれなりの経験も必要になります。すごいタックルやチェックを体感して初めてそれに対する対策も出来るようになるというものです。
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プロの世界はとてもシビアに世界です。これまではアマチュアの世界だったわけですから、考え方の時点で違います。自分の体の健康管理から全てをプロの考え方にする必要があります。何故ならプロは1試合だけ活躍すればいいというものではなく、全試合で活躍することが求められているからです。1試合だけいい勝負をすればいいというものでもなく、1年を通じて結果を残すことが求められる厳しい世界です。今日は調子がいい、今日は調子が良くないというのでは使い物にならないという判断が下ります。
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森本選手が凄い才能の持ち主でこれからさらなる活躍が期待されるところなのは間違いないところでしょう。それは
これまでの実績が物語っています。とはいってもそれだけですぐに通用するほどプロの世界は甘くはないということです。