宮川大輔は「うまーい」や「あかーん」という分かりやすい関西弁を巧みに使った話術で笑いを誘います。また、父や姉などの家族のエピソードを話すのも得意です。父は喫茶店を経営していて、喫茶店での失敗話や、日常的な失敗の話も面白いです。また、姉のあごの矯正の話も秀逸です。ちなみに、姉の顔は宮川大輔と似ているそうです。
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宮川大輔はすべらない話でブレイクした芸人で、数多くのすべらない話を持っています。すべらない話のジャンルは幅広く、家族の話や小学校の時の話、芸人になってからの話、ダウンタウンの松本人志との旅行での話、下ネタなど、幅広い種類のすべらない話を持っています。宮川大輔は番組やシチュエーションによって自分の中のエピソードを選択することができるので、どんな状況でも笑いを生み出すことができます。
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トークで笑いを生み出すには、話の内容以外に、話し方や表情なども重要になります。同じ話でも、お笑い芸人が話すのと、一般人が話すのでは面白さがまったく違います。テレビでお笑いの番組を見ていると、「このくらい私でもできる」と思うことがあるかもしれません。しかし、実際に同じ立場になったら緊張やプレッシャーで、上手く話すことすらできないと思います。そのくらい人を笑わすというのは難しい仕事なのです。
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お笑いにおいて関西弁は強い武器になります。元々関西圏の方がお笑いの文化が根付いていて、お笑い芸人を身近に感じています。日常的にお笑いに触れていて、会話の中でも相手を笑わせるような会話の仕方をします。関西では東京のお笑いはそこまでうけないと言われています。主な理由は関西弁ではないというところです。関西の人はお笑いは関西弁でやるのが当たり前という考えがあります。なので、どんなに面白い漫才やコントでも、標準語を使うとなかなかうけません。
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なので、東京で人気のお笑い芸人でも、関西の舞台ですべるということは珍しくありません。その逆もあります。大阪でレギュラー番組を多く持つ人気芸人が東京に進出してきても、すぐに成功するとは限りません。その例として、千鳥が挙げられます。千鳥は関西圏のテレビ局で家族多くのレギュラー番組を持っていて、幅広い世代に人気がありました。若くして漫才は高い評価を得ていて、数多くの漫才の大会で入賞しています。
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M-1グランプリや、THE漫才などで決勝に進出していて、知名度は決して低くはないです。しかしながら、東京ではすぐに成功することはできませんでした。東京で初のレギュラー番組として参加したピカルの定理は、千鳥がレギュラーに決まってすぐに終了してしまいます。ここから千鳥の東京での苦労は始まります。
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様々なバラエティ番組に呼ばれますが、イマイチしっくりこない日々が続きます。実力はあるのに空回りしてしまい、悪いところばかりが目立ってしまいます。しかし、転機となる時期がやってきます。それが全国の島を巡ったり、世界の僻地を巡るロケ番組が始まったのです。このロケ番組で千鳥は絶妙な掛け合いで次々に笑いを生み出していきます。
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関西では元々ロケの上手さに定評があった千鳥は、東京でもその実力を思う存分発揮します。千鳥がロケに出れば間違いなく笑いが生まれるといわれるほど、今ではそのロケ芸人としての確固たる地位を築きました。千鳥は現在東京でも人気を集め始めていて、レギュラー番組も増え始めています。大阪での経験が東京でも活きているのです。本当に実力があるお笑い芸人は、遅かれ早かれ必ず成功するのです。最近だと銀シャリや、かまいたちといった大阪で成功を収めたお笑い芸人が、次々と東京に進出しています。すぐに成功するとは限りませんが、実力者なのできっと成功すると思います。