気鋭の国際政治学者である三浦瑠麗（38歳）が、自伝の「孤独の意味も、女であることの味わいも」（新潮社）を通して、みずからの性的暴行の被害者となった体験を明かしてくれたことで話題を呼んでいます。
同書の「初めての経験」とタイトルした章では、制服姿で中学校から下校途中に、不良グループに襲われてしまったというエピソードを紹介していました。
日ごろから本を読みながら歩いて帰っていた習慣があった彼女は、背後から近づくバンに乗った男たちから声を掛けられて、突然にさらわれてしまったのです…
「覚えているのは痛みと、死ぬのだろうな、という非常にリアルな感覚だけだ。私の頸に手をかけたそのうちの一人ののっぺりとした眼つきが醜くて気持ち悪く、せめてもっと楽な死に方をさせてもらいたかった。少なくとも一人は知っている顔だったと思う」
当時１４歳の中学生、純潔を汚された三浦氏の記憶は、驚くほど鮮明なものでした…
「殺風景な新幹線の高架下で、ほらよ、と放り出されて、私はバッグとスカーフを胸に抱えて家までよろよろと歩いた（中略）制服を脱ぎ捨てたのち、手負いの狼のように私は炬燵の中で唸った。下腹部の痛みが尋常ではなかった。手でさわると血がついた」
しかし、事件の後、三浦は噂が広がることを恐れていたため、警察に通報することも母親に相談することもできなかったといいます。
「独特な表現は文学的ですので、これを契機に純文学路線への足掛かりとするのかも。いずれにしても私生活では一児の母でもある三浦氏があえて闇に葬られた事件を公表するのには、よほどの覚悟が必要だったのは間違いありません」―芸能デスク
同書の帯には「傷を負っても、最愛の子を喪っても、人生には必ず意味がある」との力強い言葉が銘打たれていました。
６月２５日に発売された「週刊アサヒ芸能」７月４日号では、三浦以外にみずからの性的ハラスメントを告白した芸能美女を総特集しており、衝撃事件の真相に迫っています…
ネットでは…
「三浦さん、たいへんな勇気を振り絞り、よくぞ出版なさいました。つらい経験を乗り越えての東大合格。すばらしい夫に出逢い、現在もすばらしいご活躍。ただただ頭が下がります。この本で多くの女性が救われることは間違いありません。」
「最低ゲス野郎の犯人の中には知っている顔もいたんでしょ？今こそあの当時は出来なかった加害者への制裁をする時では。」
「性犯罪のことを女性が告白すると、何人かは揶揄する恐らく男性のコメントが、必ず上がりますね。これが現実の世界にも起こりがちだから、被害にあっても誰もが口をとざす。ただでさえ傷ついているのに、具体的になにをされたかと勘ぐられ、傷口にぐりぐりと塩を塗るような視線に耐えなければならない。冤罪もある、とか男性も被害にあうとか、そんなことは解ってます。被害者がさらに傷つくことのない世の中になって欲しいと思います。」