ヘルスケアとダイエットは一生にかける課題です。特にダイエットは食欲を耐えて禁食・絶食することが難しいため、何度も失敗した経験があるでしょう。
お腹いっぱい食べてもむしろ痩せてしまういわゆる「マイナスカロリー食品」を我々取材チームがご 紹介しますので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
お腹いっぱい食べても大丈夫?!
めっきり運動をしなくなり、気がついたらおなかや背中のまわりがブヨブヨし始めた…。若いころは無茶な飲食をしてもすぐに体型が戻ったのに、年齢のせいか最近はなかなか痩せなくなってきた…。
そんな悩みを抱えているビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。
ダイエットは今や女性のみならず、老若男女万国共通の関心ごと。
日々新しいダイエット方法が出てきては消え、なかには「こんな短時間でこんなに痩せるって本当!?」と思ってしまうような、見るからに怪しいものもあります。
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現在主流になりつつある低炭水化物ダイエットの出現により、「炭水化物さえ食べなければカロリーは一切気にしなくていいんだ!」という考えをお持ちの方もなかにはいらっしゃるでしょうが、ダイエットの基本は「消費カロリー>摂取カロリー」です。
これをいかに無理なく、お金をかけずに達成するかというのが永遠のテーマですが、実は我々が日々目にしている食材のなかには「摂取した分のカロリーより、それを消化するのに多くのカロリーを要する」食べ物があると言われています。
これはつまり食べれば食べるほどカロリー消費するので、必然的に痩せていくという計算になります。
本当に消費カロリーが摂取カロリーを超えることはあるのか?
「食べれば食べるほど痩せる食品なんて存在するのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。これは海外メディアでも大きな論争を呼んでおり、専門家たちもその可能性の有無について言及しています。
アラバマ大学のティム・ガーヴィー教授は、「理屈上は可能だが、実際にはありえない」との見解を示しています。
というのも、現在の科学では食品を消化するのに必要なカロリーは「栄養素の◯◯%」というふうに計算しているため、消化に必要なカロリーが摂取した分を超えることは現在の計算法ではほぼ不可能だということです。
一方、冷たい食材を食べると、身体は熱を発して平熱を保とうとするということは科学的に証明されています。熱を発するということはカロリーを消費しているので、「低カロリーの食品を冷たくして食べれば可能なのでは?」という主張もあります。
「マイナスカロリー食品」10選
ここではそんな一部の海外メディアで大論争を呼んでいる「マイナスカロリー食品」をご紹介します。
1.セロリ
セロリの約75%は水分で、残りは食物繊維などの栄養素でできています。
水には当然カロリーがありませんが、セロリにはそのほかにビタミンC、ビタミンA、ビタミンKなどの体にうれしい栄養素が多く含まれています。
またセロリは軽食としてすぐに食べられるだけでなく、食物繊維が豊富なのでお腹持ちもよく、消化機能を高めてくれるので便秘でお悩みの方にはもってこいの食品です。
2.グレープフルーツ
グレープフルーツは約90%が水分でできており、それ以外にも食物繊維やカトチン、ビタミン群などが豊富に含まれています。グレープフルーツに含まれる食物繊維はペクチンと呼ばれ、動脈硬化を予防する働きがあります。
またグレープフルーツの香り成分には脂肪を燃焼し、新陳代謝をよくする効果があるので、匂いを嗅いでいるだけでもダイエット効果があると言われています。
3.レタスなどの葉野菜
レタスなどの葉野菜はその約50%が水分でできており、残り50%はほぼ食物繊維でできています。
また葉野菜は栄養価にも優れており、中でもケールはビタミンK、ビタミンAなどを豊富に含んでおり、これらの栄養素は丈夫で健康的な骨を生成すると言われています。
その他でいえばほうれん草もダイエット食材としては優秀で、特に消化するのに多くのカロリーを要するタンパク質を多く含んでいることから、ダイエットに最適の食材といえます。
4.スイカ
このリストにあるほかの食材同様、スイカもまた水分が成分のほとんどを占めていることから、驚くほど低カロリーなのに対して満腹感を得やすい食品です。
また野菜類とは違い、味付けを一切しなくてもそのまま食べられるため、無駄なカロリーを摂ることがないのも魅力のひとつです。
さらにスイカには疲労回復効果のあるビタミンBやカリウムが多く含まれているため、少ないカロリー摂取量でも活発に動くことができます。
5.脂肪を取り除いた肉類
脂肪分を取り除いた肉類は上質なタンパク源であるとともに、健康な身体づくりには欠かせない食品です。昨今の低炭水化物ダイエットブームにより大人気の鳥の胸肉やササミはその筆頭ですが、それ以外にも脂肪分を取り除いた豚肉などもタンパク質を豊富に含んでいます。
タンパク質は3大栄養素の中で一番消化するのにカロリーを消費するうえに、それに伴い新陳代謝もあがるため、健康的に痩せたいと思うなら絶対にとり入れたい食品です。
6.出汁
食品と呼べるかどうかはさておき、食材の旨味だけを抽出した出汁はわれわれ日本人にも馴染みの深い調味料であるとともに、ダイエットに最適の味付けともなります。例えばカツオ出汁は100gで約3kcalしかないうえに、何よりもその上質な旨味を味わうだけで脳が「もう満足だ」と勘違いをしてくれるため、過食を抑えてくれます。
さらに、調味料としてその他の食材との相性も抜群にいいので、特に野菜などが苦手だという方は出汁とほんのちょっとの塩で味を整えていただけば、これ以上にない贅沢なダイエットフードに仕上がります。
7.無脂肪・無糖ヨーグルト
一般的に売られているヨーグルトは脂肪分・糖質ともに多く含まれているため、健康食としては優れていますがカロリーはどうしても発生します。ですが、最近市場で出回っている無脂肪・無糖のヨーグルトはカロリーが低いのはもちろんのこと、タンパク質を多く含んでいるためダイエット食として非常に優秀です。
また腸の働きを活発にしてくれる菌も多く含んでいるため、健康的な消化器官を保つには絶対にとり入れたい食品です。
8.りんご&オレンジ
「ダイエット中でもどうしても甘いものはやめられない」という方におすすめなのがりんごとオレンジです。
このふたつはその甘さに比べてカロリーが比較的低く、身体を健康的にするために必要な栄誉素をたくさん含んでいます。
例えばりんごは乳がんのリスクを17%低下させるという研究結果がでており、またりんごに含まれるクエルセチンはアルツハイマーになるリスクを軽減してくれるといわれています。
またオレンジはマグネシウムやカリウムを豊富に含んでおり、血圧を抑える効果があるといわれています。
またオレンジに含まれるヘスペリジンは悪玉コレステロール値を下げる効果があり、オレンジを日常的に食べている人は脳卒中を起こすリスクがそうでない人に比べて20%低いという結果が報告されています。
9.唐辛子
カプサイシンダイエットで一大ブームを起こした唐辛子ですが、実はカプサイシンの脂肪燃焼効果のほかにもさまざまなダイエット効果が期待できます。例えば唐辛子を含んだ食べ物を食べると、その後の食欲を抑える効果があると言われています。
また唐辛子はどんな料理にでも取り入れられるのも魅力のひとつ。
ただカプサイシンは有毒性の物質で、体重1kgあたり60mg以上摂取すると命の危険もあるといわれています。
これは体重50kgの人であれば唐辛子1kg分と、現実的にはあり得ない量ではありますが、消化器官への負担などもあるのでかけすぎには注意が必要です。
10.コーヒー
コーヒーは1カップ(約200ml)に約6kcalと非常に低カロリーであるため、ダイエットには非常に効果的だとされています。
またコーヒーに含まれるカフェインには新陳代謝を高め、脂肪燃焼を促す効果があり、運動前にコーヒーを飲むだけで消費カロリーが約15%あがるという研究結果がアメリカのInternational Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolismからでています。
ですが、カフェインの過剰摂取は急性カフェイン中毒を引き起こし、
頭痛や腹痛などといった症状がでる危険があるので、1日にコーヒーカップ5杯ほどを上限にしましょう。
まとめ
結局摂取カロリーが消費カロリーを上回るマイナスカロリー食品は科学的に証明されていませんが、これらの食品をお腹いっぱいになるまで食べても1日に消費するカロリーを超えることはまずありえないので、ダイエット食品としてはかなり優秀といえます。
また、お腹持ちのいい食物繊維やタンパク質を豊富に含む食品ばかりなので、空腹でつらくなることはまずないでしょう。
運動したくてもなかなかその時間がとれない忙しいビジネスパーソンにとっては日々の食事の工夫がダイエットにつながることは、とても助かることです。
これらの食品を積極的に摂れば、健康的に痩せられるかもしれません。