9月27日執り行われた安倍晋三元首相の国葬、最も共感され感動をしたと話題になったのは、友人代表として菅義偉前首相が読み上げた弔辞。
このことにより、一時菅自身の評価が一変するほどだったものの、これに関連してテレビ朝日社員でコメンテーターの玉川徹氏の失言騒動が勃発しさらに裏では、弔辞に「コピペ疑惑」が浮上し炎上が同時発生しています。
菅氏は安倍元首相が2度目の総裁選出馬を迷っていた時のことを振り返り、
「2人で銀座の焼き鳥屋に行き、私は一生懸命あなたを口説きました。それが使命だと思ったからです。3時間後には、ようやく首を縦に振ってくれた…生涯最大の達成としていつまでも誇らしく思う」
と話し、時折声を詰まらせながら安倍元首相に語りかける姿は「まるで恋文」と評されました。
クライマックスでは死後もそのままになっていた議員会館の安倍元首相の机で見つけたという読みかけの岡義武著『山県有朋』の中に記されていた歌。
「ここまで読んだ」と端が折られたページのマーカーペンで線を引いた箇所を菅氏は「いまこの歌くらい、私自身の思いをよく詠んだ一首はありません」とした上で、
「かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ」と山県の歌を引用しました。
ですが、後程安倍元首相のFacebookに7年以上前に岡義武著『山県有朋』について「読了しました」という記述があったことが判明、さらには恩人だったJR東海名誉会長の葛西敬之氏の葬儀後に自身のFacebookで
「葛西さんが最も評価する明治の元勲は山縣有朋。好敵手伊藤博文の死に際して彼は次の歌を残しています」として、「かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ」の歌を紹介していた。
「夫人から、提案があり資料を集めて書き込んだ…(完成形になったのは)意外に早かった」
とまるで自分で弔辞を書いたような口ぶりであったが、クライマックスとなった短歌は安倍元首相のFacebookの「使い回し」とも考えられ、一部で「コピペでは」などと疑われる事態となっています。
このことに対してネットユーザーの声は
《弔事を聞かずにパクリとか言ってる奴が居るけど 安倍さんが読んだマーカーの所を見た菅さんが思いは同じだと例えた話でパクリではない!》
《国会を無視し、国民の大半の反対を押し切り、巨額の税金を使って非難を浴びながらそれでもやった国葬。その最も話題になった部分は「パクリ」だったというしょーもなさ》
《菅義偉の弔辞なんて、どうみても安倍晋三が使った弔辞のパクリだろ》
《読み途中ではなく読了していた!と綴った部分に至っては、揚げ足とりのレベル》
などの真っ二つに意見がわかれ、どちらとともに多くの主張がありネット内では言い争いを起こし、ツイッター内では自分と反対な意見にはブロックをかけたりしている者がいるほど過熱しているようです。
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