女優さんといえば、かつては美人という形容がぴったりな、大人っぽさを感じさせる色気のある人がなっているもの、というイメージがありましたが、最近は、美人というよりはかわいい、という形容がしっくりくる人たちが多くなってきています。代表的な人たちとしては、広瀬すずさん、石原さとみさん、土屋太鳳さんなどが挙げられるでしょう。そして、南沢奈央さんもまた、かわいい女優の代表格として、10代の頃から活躍されています。
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南沢奈央さんは、1990年生まれで、現在27歳。芸能界入りしたのは2006年で、その年の10月には、早くもテレビドラマ「恋する日曜日 ニュータイプ」で主演デビューを果たしています。
翌年3月にはCMに初出演、4月には「生徒諸君!」で地上波ドラマの初レギュラーを獲得、8月には「ビクター・甲子園ポスター」のキャンペーンイメージキャラクターに選ばれます。10月には秋元康さん原作で一躍話題をさらった「象の背中」で映画初出演。役所広司さん、今井美樹さん、井川遥さんたちと堂々の共演を果たします。さらに11月には、ファースト写真集を発売するなど、まさに順風満帆なスタートを切ります。それからも。地上波ドラマの主演をこなしたり、古典落語に挑戦するなど、芸歴を重ねます。
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一方、2009年にはに入学して、女子大生をやりながら女優業もこなす頑張りを見せます。かわいいだけでなく、いくつもの経験を積んで、着実に実力をつけてきた若手実力派女優でもあるのです。
さて、このような華々しい経歴を持つ南沢奈央さんですが、もともと芸能界や女優の仕事に興味を持っていたのかというと、そうではなかったといいます。むしろ、あまり人前に出ることも得意ではなく、スカウトされた時期が高校受験を控えたころだったということもあって、事務所からの熱烈なスカウトを断り続けていたのだそうです。たしかに、南沢奈央さんをイメージすると、自分が自分がと、前に出るようなタイプには見えません。むしろ、1歩下がって、にこやかに微笑んでいるのが似合うような、そういうイメージです。
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その南沢奈央さんが、なぜ、芸能界に身を投じて、女優さんになろうと決意したのか。それは、事務所に招待され、とある舞台を鑑賞したことがきっかけでした。
その舞台とは、のちに事務所の先輩となる黒木メイサさんが主演をつとめた舞台「あずみ ~AZUMI RETURNS~」です。「あずみ」とは、「がんばれ元気」や「お~い! 竜馬」などの作者で知られる小山ゆうさんの人気漫画で、舞台だけでなく、映画化も二度されるなど、非常に人気の高い作品です。幕末を舞台に、最強の女剣士あずみの生き様を描くこの作品の舞台化は、当然アクションが多く、派手な立ち回りが話題となりました。
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一見すると、おとなしい印象の南沢奈央さんが、どうして、と思われるかもしれません。しかし、経歴を見てみると、イギリスに留学経験があり、小学校の頃は合唱団に入って、トランペットを担当していたそうなので、見た目よりも内面はアグレッシブで、一度興味を持ったものに対しては、とにかく飛び込んでみるといった、ポジティブな面があったのでしょう。困難な時代を、自らの腕のみで切り抜けていく主人公あずみの姿と、それを演じる黒木メイサさんのキリっとしたかっこよさが、南沢奈央さんの本来持っていた好奇心と、挑戦する心に火をつけたのかもしれません。この舞台に感動した南沢奈央さんは、芸能界入りを決意し、事務所の期待に応える、すばらしい活躍をはじめたのです。
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今年で女優生活が11年目を迎える南沢奈央さん。とはいえ、まだ27歳です。これから、かわいさの中に大人の部分を漂わせた、ますます素敵な女優さんとして大活躍されることは、間違いないでしょう。