『耳をすませば』は、柊あおいが1989年に少女コミック誌『りぼん』(集英社)で発表した青春恋愛漫画が原作。そして、スタジオジブリが1995年にアニメ映画化し、大ヒットとなりました。今でも定期的にテレビの映画特集で取り上げられる程、人気は劣っていません。
雫と聖司の甘くて切ないラブストーリーが、30年近くにも渡り国民を虜にしてきました。そんな『耳をすませば』、この度、女優・精野奈名と俳優・松坂桃李のW主演で、実写映画化されることが発表されましたた。
原作の世界観を再現する「あの頃(過去)」と、オリジナルで加わる「10年後(現在)」を描くといいます。清野は「とてもうれしく光栄」と喜び、松坂も「月日を経て描かれる“その後”の物語に関われることをうれしく思います」と出演に笑顔を見せています。
実写映画版は、小説家になりたいというという雫と夢を追う聖司が惹かれ合い、中学3年生のときに「お互いきっと、夢をかなえよう」と誓い合います。
それから10年の月日が流れ、出版社で児童小説の編集者になった24歳の雫は、小説家になる夢は諦めて、本を売るために必死な毎日。夢を追い、海外で暮らす聖司とはいつの間にか距離が生まれるも、雫は忘れていた“あの頃の気持ち”を取り戻していく物語が紡がれます。
清野は「誰もが大好きな名作の世界に存在できることを光栄に思っております。雫はどのようにして大人になっていったのか、彼女の思いに寄り添いながら、雫のピュアな心を大切に丁寧に演じていきたいと思っています」と意気込みを見せています。
松坂は「アニメーション映画で何度も見た作品。あの頃にしか感じられないものが詰まっていてすてきだなと思っていました。あの物語の“その後”を想像した方もいらっしゃるのではないでしょうか。僕もそうでした」と“10年後”の世界を楽しみながら演じていく様子です。
メガホンをとるのは、ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)、『ROOKIES』(2008年)、『JIN-仁-』シリーズや『義母と娘のブルース』などヒット作を生み出している平川雄一朗監督。
「大変な緊張感とプレッシャーを抱えています」と恐縮するも「原作の空気感をそのままに心温まる映画となるようまい進したいと思います」と話しました。
プロデューサーの西麻美氏は「実写映画化しようと考えた時、10年後の大人になった雫と聖司を描いたらどうだろうと思いつきました。そして、清野菜名さん、松坂桃李さんが決まったことで、これはすてきな作品にできると確信しました」と自信を覗かせています。
中学時代の雫と聖司や、ほかのキャスト陣は今後発表される予定です。
クランクインは2月中旬で、3月中にクランクアップを迎える予定。公開は9月18日。
このニュースを見たネットの反応は、
「俳優さんたちに何の恨みも不満もないけど、単純に実写化はアニメの良さをつぶすだけだと思う。映画のネタがないのかなあ。やめて欲しい。」
「そういうの、ホントやめて欲しいなぁ。個人的には、耳を澄ませばって絶対不可侵領域だと思うんだがなぁ。未来の二人がどうなったかわからんから、もどかしくて酸っぱいんだがなぁ。考え直してくれんかなぁ。」
「アニメ映画としてやってほしかった。実写だと、これじゃない感、が前面にきそう…。」
と、”楽しみ”という声より、”やらないでほしい”という声の方が目立ちます。
『耳をすませば』の実写化。吉と出るか凶と出るか。9月の公開に期待です。