大富豪のイギリス人夫妻
死人の精子で子供を誕生させることは可能なのか?そう、可能なのです!
イギリスの名門の大富豪の夫婦は、どうしても跡継ぎとなる孫が欲しいという理由から事故で死んだ子供の精子を使って孫を誕生させたというのです。一体、どういうことなのでしょうか?
息子の遺体から精子を回収
イギリスでも名門の大富豪の夫婦は、4年前に最愛の息子をオートバイ事故で失いました。名門の大富豪と言うことで後継ぎが欲しかった夫婦。そこで、回収された遺体から精子を抽出し、人工授精で孫を誕生させたのでした。
男性の遺体は事故から2日間未発見のままだったそうです。しかし遺体が回収されると精子が抽出され、ただちに冷凍保存されました。そう、これは後継ぎ誕生のために。
普通、精子は死後72時間は生きていることが知られています。そこで夫婦は最も信頼できる医師を探し、アメリカ・カリフォルニア州にあるラホヤIVFクリニックのデビッド・スモットリッチ氏に行きついたのでした。約1年後、スモットリッチ氏の元に冷凍保存された精子が送られてきました。
後継ぎの男の子が生まれるよう遺伝子を選別
夫婦は後継ぎの男の子を望みました。男の子となるY染色体を持つ精子が選別され、提供された卵子に受精。代理母のお腹を借りて男の子が生まれたのでした。現在その子は3歳で、祖父母と一緒にイギリスで暮らしているようです。
死んだ人の精子を使った子供は異例!?
スモットリッチ氏はこの分野のパイオニアなんだそうです。1997年に同性夫婦のために世界初となる試験管ベビーを誕生させたり、2001年にイギリス初のシングルファザーに三つ子を授けるといった実績のある人物なんだとか。そんな彼でも死者の精子を使うなど、そうそうあることではないそうです。「死んだ人の精子を使った子供なんてとんでもなく珍しいです。私も5回しか経験がありません」あったのかーい!と思っちゃいますがね(笑)
依頼主の夫妻は跡継ぎとなる男の子を欲しがっていたのですが、イギリスではそうした性別の選別は違法行為なんだそうです。イギリスでは父親の死後、生まれてくる子供は年に5人くらいいるといいます。しか、そうした場合でも父親の生前に精子が保存されるか、父親が生きている間に体外受精が行われるのが普通です。今回の事例では、すでに死んでいる父親から採取された精子を使って子供が作られています。インド、アメリカ、オーストラリアでは前例があるようです、イギリス国内では初のことだったのです。
様々なことにこだわったデザイナーベビー
夫妻は提供される卵子と代理母の「種類と質」に非常にこだわっていたらしいのです。もし彼らの息子の配偶者になるなら、容姿と知性と学歴を持つ女性のものでなければならないと強く望んでいた、とスモットリッチ氏は説明しています。これは、受精卵の段階で遺伝子操作を行うことによって、親が望む外見や体力・知力等を持たせたデザイナーベビーですよね。
まとめ
あなたは、このように子孫を残すことをどう考えるでしょうか?医学が進歩するこの現代。このような珍しい事も、普通になってしまうかもしれませんね。