11月28日に放送されたフジテレビ系のドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」にて、北海道の牧場に預けている馬の死産などを勝手に放送されたとし、馬のオーナー男性が抗議しています。
男性は、フジ側から何も連絡がなかったといい、死産シーンなどの削除を求めています。しかしフジテレビは、「男性へ事前に連絡をしていなかったことは事実」と認めましたが、のちに男性に説明して納得を得たと後に報告しました。
番組は、北海道内の牧場一家が、様々な困難に直面しながらも、サラブレッドなどの競走馬を懸命に育てていく様子を描いたものでした。死産のシーンでは、初めて出産に臨む牝馬の名前を出したうえで、亡くなっていた黒っぽい子馬の映像が流されました。
お腹の中ですでに亡くなっており、子馬を引っ張り出したときは、脈が打ってなかったといいます。
この牝馬が、亡くなった子馬をいとおしげになめている様子も映されました。
しかしこれに対し、この牝馬を繁殖用に牧場に預託したオーナーの男性が同日ツイッターを更新し、フジテレビから話を聞いておらず「許可していないのに無断で馬を映した」と不満を漏らしました。続けて馬が死産して子馬の亡骸が横たわっている映像は、馬の今後に影響しかねないと抗議しました。
男性オーナーは他地域での放映は取り止めるか、馬の名前や死産シーンをカットするかなどについて、フジ側と交渉しているとも明かしました。
この後の対応としてフジテレビの広報宣伝部は29日、J-CASTニュースの取材に対し、「男性へ事前に連絡をしていなかったことは事実ですが、すでに男性ご本人に直接ご説明させていただき、ご納得頂いております」と言及しました。
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