日常的に「ピル」を使用されている方もいらっしゃると思いますが、ピルといえば女性が服用するものとして知られていますよね。そんな中、男性用ピルがついに完成するという話が出ているようなんです。
男性用ピルはどのようなものになる?
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男性用避妊ピルとして期待を持たれている薬品のひとつは、現在女性が1日1回摂取する避妊ピルとほぼ同じ性質のものだそうです。この薬品は、精子の生成が大幅に抑えられるようになるまでに三か月程かかるということです。このように一日一回薬を飲み続ければいわゆる「不妊状態」まで持っていくことができるということですね。
男性用ピルの開発が遅れている理由
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不妊状態に自分を持っていきたいと考えている方にとって、この薬は喉から手が出るくらい欲しがってしまうものだと思います。しかし、開発中に起こっている問題によって男性用ピルの開発が何十年も遅れているとのこと。
実験中に自殺者が発生した?
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これまでの主なアプローチは、プロゲスチンとテストステロンという成分を併用するというものだったそうです。プロゲスチンによって精巣が精子を作り出すのを止めることで精子の数を減らし、同時にテストステロンを投入することで、体内のテストステロンが低下しすぎて起こる症状を抑えるという仕組みです。しかし、一度にテストステロンを摂取しすぎると肝臓に負担がかかったり、気分変動といった副作用が起こってしまうのです。これにより、2016年に被験者の男性数人が深刻な感情的副作用を報告した上、1人が自殺してしまったとのことです。
体重も増加する?
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また、その他にも体重が増加するという副作用もあるということで、現段階ではいまだ男性用ピルは完成していないようです。しかし、現在では問題があった点も改善されているということで、男性用ピルが一般的に普及する日はそれほど遠くはないと言われています。