リトルリーグからプロ野球まで、選手の活躍を応援しながら日本全国で幅広く親しまれている野球。選手のユニホームの背中に付いている「背番号」にはどのような由来や意味合いが込められているのか、詳しく紹介します。
高校野球で使われている背番号
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野球の背番号は、高校野球、大学野球、プロ野球によって使い方が異なります。高校野球で初めて背番号が付けられたのは、1931年の第8回選抜中等学校野球大会が始まりとされています。ベンチに入る出場枠に応じて1番から順に使われ、レギュラー選手には投手の1番から右翼手の9番まで、守備番号に応じた背番号が与えられることが多いです。ただし、規定として定められている「日本学生野球憲章」に背番号についての記載はなく、背番号と守備番号を必ずしも一致させる必要はありません。また、高校野球のほとんどの監督には背番号がありません。
連盟によって異なる大学野球の背番号
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大学野球の場合、加盟している連盟によって使い方が変わります。東京六大学野球連盟を例にとると、監督の背番号は「30」、助監督や学生コーチは「40」「50」「51」、主将は「10」と決められています。それ以外の選手には明確な決まりはありませんが、各校によっては一定の原則を持っているところがあります。早稲田大学の場合、投手は10番台、内野手は正捕手が6番固定で残りは一桁、外野手は20番台と決められています。明治大学は高校野球と同様、レギュラー選手は守備番号と対応しています。背番号は対戦カード毎に変更が可能で、シーズンを通して追っかけていると背番号が異なる選手を見つけられることがあり、普段の応援とは違った楽しみ方ができます。
奥が深いプロ野球の背番号
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日本プロ野球で初めて背番号が付けられたのは、1931年に開催された「第1回日米野球大会」第6戦が始まりです。2017年現在、日本のプロ野球は支配下選手を70名まで登録でき、選手には「0」「00」を含めて概ね「69」までが使われます。背番号には特別な意味合いが込められているものがあり、「18」は投手のエースナンバーとして知られ、田中将大選手や桑田真澄選手らが使用していました。
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他に「11」「19」もチームを代表する投手として使われています。また、野球界に多大な功績を残した選手を称える意味合いを込めて「永久欠番」を適用するケースもあり、奥が深いです。
まとめ
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野球の背番号に込められた意味を理解することで、野球をより楽しむことができます。プロ野球においては、永久欠番やエースナンバーがどのようにして生まれたか、歴史を辿っていくことで奥の深さを楽しむことができますね。