8歳で子役事務所に所属し、12歳で子供番組「おはスタ」にレギュラー出演した松岡茉優は高校時代には友人が1人もいなかったことを22年9月に「櫻井・有吉THE夜会」で告白しています。
芸能評論家の平田昇二氏は「昼休みに誰もいない階段やトイレで食事をする“ぼっち生活”を送っていたけど、ぼっちがバレないように教室の窓際で安部公房の小説を読んでいた。『1人が好きな一匹狼キャラだと見てもらえる』と考えたわけです。ただ、そうしたぼっち生活は、高校3年の秋まで続いたみたいです」と言います。
10歳の時に「東宝シンデレラオーディション」のニュージェネレーション賞を受賞し、芸能界入りした浜辺美波(22)も思い出が少ない中学生時代を送っていました。映画「思い、思われ、ふり、ふられ」(20年、東宝)の初日舞台挨拶で、出演者たちの中学生時代の写真を披露する企画の際、「当時の写真がなくて‥‥」と、思わず涙を流したこともあったそうです。
芸能界は突出した才能や個性を持つ人たちが競い合う場所で、学校で自分のポジションを見つけるよりも大変な場所ですから、学校生活を楽しむ余裕はありません。東宝シンデレラオーディションの同期の上白石萌歌や上白石萌音などのライバルが身近にいて、学生生活を謳歌できる状況ではなかったのでしょう。
中川翔子はアニメやマンガが趣味で、オタク気質だったことから不登校になってしまいます。母親は麻布十番にある芸能人御用達の個性派スナックのママでした。出版後のインタビューでは『不登校の間、母親が仕事から帰ってきたあと、ゲームをしたり、ブルース・リーの話をする時間がいちばん楽しかった』と語っています。何でも受け入れてくれる母親や身近に個性的な芸能人がいたことが、彼女を暗黒時代から救ってくれたのだと思います。
“めるる”の愛称で今やバラエティー番組に引っ張りだこの生見愛瑠は、モデルを始めたばかりの頃は人知れず苦労していました。ファッション誌『Popteen』の専属モデルになった当初、読者の支持が得られず、編集長から『キミにはオンリーワンの価値がない』と言われて泣きながら帰ったこともありました。その後、自分の個性や、他のモデルとかぶらない着こなしを考えるようになったそうですから、ずいぶん努力したんでしょうね。
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