祝・マツコ・デラックス復帰
体調不良で入院中だったタレントのマツコ・デラックスさんが11月20日、コメンテーターを務める生放送番組『5時に夢中!』で仕事復帰を果たしました。
番組MCのふかわりょうさんから「どうですか、体調は」と聞かれたマツコは「すみませんねえ、ご迷惑お掛けして」と番組出演を休んだことを謝罪。
「ただこの番組に出たくなかっただけです。どうしても体が拒否反応を示して」と言って周囲を笑わせ、「全然、元気です」と答えました。
そして、番組の終盤には「また今日、具合悪くなりますけどね。体にむちを打って、5時に夢中に出続けておりますよ」と、再び皮肉を口にし、いつものマツコさんが戻ったようでした。
マツコのプロフィール
本名:松井貴博
生年月日:1972年10月26日
出身地:千葉市稲毛区
血液型:A型
最終学歴:東京マックス美容専門学校
3サイズ B(150) W(150) (H150)
マツコ原因は?
今回、マツコさんを襲ったのは「めまい」でした。
めまいを訴える人の数は、厚生省の国民生活基礎調査によると、約240万人にのぼっています。
めまいは、からだのバランスを保つ機能に障害が起こると生じます。
耳は音を聞く働きのほかに、からだのバランスを保つ働きもあります。このため耳に異常が生じると、主に回転性めまいが起こります。マツコさんの場合、どういった診断名がついたかは不明ですが、めまいを訴える人のほぼ半数は「良性発作性頭位めまい」という病気です。
マツコさんの場合は、耳にウイルスが入り込んだことが原因とのことでしたが、「良性発作性頭位めまい」は、耳の中にある小さな「耳石」のかけらが原因となります。
「耳石」は微小な炭酸カルシウムの塊で、内耳の中の耳石器上に乗っています。「耳石」は、前庭と呼ばれる部位の神経細胞に隣接していて、身体が動いた際に神経細胞を刺激し、加速度を感じさせる重要な働きがあります。
またすぐ近くには、半円形をしたチューブ状の3つの器官・三半規管があります。三半規管の中はリンパ液で満たされていて、液体の動きによって体の動きを感知する重要なセンサーの働きをしています。
「耳石」はもろく、ちょっとした衝撃や老化で一部が欠けることがあります。そのため「耳石」が何らかの拍子ではがれてしまい、かけらが三半規管に入ることがあるのです。「耳石」のかけらは、三半規管の中のリンパ液の流れをかき乱し、波のようなものを作ってしまいます。すると、体が揺れていないにもかかわらず、揺れていると感知してしまいます。
実際の姿勢とは異なる情報が送り出されることで、脳が混乱。その結果 起きるのが「良性発作性頭位めまい」なのです。
2012年、女子サッカー日本代表だった澤穂希さんがこの病気になったことでも知られています。
当時、澤選手は約1カ月間治療に専念して完治。無事に戦線復帰を果たしていました。
予防には牛乳1杯半!
骨粗しょう症の人は「良性発作性頭位めまい」を発症しやすいので、予防のためには十分なカルシウム摂取が重要です。
日本人に必要とされるカルシウム量は1日800mgですが、実際には1日288mg足りていないとされています。288mg分は、牛乳にするとコップ約1杯半になります。
また、カルシウムは他の栄養素と組み合わせないと、40%程度しか体内に吸収されません。
カルシウムを効率よく吸収するには、ビタミンDとビタミンKの摂取が大切です。ビタミンDは魚やキノコなどに、ビタミンKは葉物野菜や納豆などに多く含まれます。牛乳1杯半+それらの食材が、予防につながります。
めまいには他の疾患の場合も
めまいの症状が出る疾患は他にもあります。
「良性発作性頭位めまい」の場合は、めまい発作が続くのは数十秒。難聴や耳鳴りなどの症状は起こらないのが特徴です。
発作が1~2時間続く場合、内耳の病気である「メニエール病」の可能性が大きくなります。ほとんどの場合、難聴や耳鳴りを伴います。1日~1週間も発作が続く場合は、内耳の前庭に炎症が起きる「前庭神経炎」が疑われます。
いずれにしろ、早めの耳鼻科受診が大切です。
まとめ
多忙なマツコさんに突然襲っためまいは、皆さんも起こりうる病気です。
日頃から健康的に過ごし、予防したいですね!