身体がラグビー選手のように・・
男ならば誰しも一度は「パンパンに膨らんだ肉体」=「キン肉マンのような体」に憧れるものですね?
ジムに通い筋トレする人もいれば、地道にジョギングをする人もいる・・・。パンパンに膨らんだ肉体は、男性が本能的に追い求める強さの象徴でしょう。
しかし、今回紹介するのはパンパンに膨らむ体を持っているが 、それが筋肉ではなく・・・。
なんと『減圧症』と呼ばれる症状でまるでラグビー選手のような体つきになってしまったのです。
彼は ペルーのピスコ出身の漁師ダイバー、 アレハンドロ・ラモス・マルチネスさん。
マルチネスさんは水深30メートルから急激に浮上したため、血中に溶けていた窒素が気泡になって筋肉に付着、そのせいで体がパンパンに膨らんで風船のように変形してしまったのです・・・。
これは減圧症(潜水症)と呼ばれるものでした。
別名、「潜水病」としても知られる減圧症は、身体の組織や体液、血液に溶けていた窒素が、環境圧の低下により体内で気化して気泡を発生することで引き起こされるのです。
軽症の場合は、異様な倦怠感やめまい、吐き気、関節痛などで済むが、まれに麻痺や死をもたらすこともあり、体が変形するマルチネスのケースはかなり珍しいらしく、医師たちも驚いたようでした。
治療法は・・・?
マルチネスさんが潜水事故にあったのは4年前。
しかし、医師たちはいまだに窒素の泡を彼の体から抜く方法を模索している状態です。
この気泡はマルチネスさんの体の組織にくっついてしまっていて、外科的な手術では取り除くことができないのです。
これまでのところ、最善の方法は、加圧室に入って酸素を操作する治療法。内部の気圧を上げて血中の窒素を再び溶かし、ゆっくりと減圧して窒素を排出します。
これまで30%ほど取り除くことができましたが、完治するには少なくともあと100回はこの治療を繰り返さなければならないとか・・・。
かなり深刻な状況・・
マルチネスさんは、急な浮上により風船のような体つきになっただけでなく、その体には30キロの余計な負担がかかっています。
耐え難い痛みが常に伴い、鎮痛剤がなくてはとても耐えられないし、高血圧にもなりました・・・。
体の変形のせいで、最近は人工装具が必要なほどの深刻な腰の怪我も負ったといいます。
これからは?
素治療でマルチネスさんの体から窒素の泡をかなり減らすことができたら、やっと複雑な外科的処置を受けることができます。
それによって完全に気泡を取り除くことが可能ですが、その費用はおよそ10万ドル(約1千78万円)かかるといわれているそうです・・・。
現在、漁師の仕事ができない状況ですので、マルチネスさんがどのように生計をたてているのかは不明・・・。
貧しいダイバーの身ではとてもまかなえる金額ではないですよね・・。
ネットの反応
今回、珍しいケースのこの症状。ネットでも話題になっています。
・ダイビングって命がけなんだな・・・。30mからの急上昇でこんな体になってしまうとか恐ろしい・・・。
・芦田豊雄の関わったアニメで息を止めるとマッチョになるキャラがいたけど、リアルでこんな風になる状況があり得るんだな。完治して欲しい。
・ダイビングってハイリスクすぎないか?
マルチネスさんの回復を願うばかりです・・・。
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