カナダ・カルガリーで開かれたフィギュアの『世界ジュニア選手権』で今月3日、14歳の新星、島田麻央が優勝しました。ショートプログラム、フリーともに1位、合計224.
54点のハイスコアに象徴されるように、精度の高い演技を繰り広げました。しかも、14歳4カ月での大会制覇は、2005年大会の浅田真央の14歳5カ月を更新する日本史上最年少記録です。
スポーツ協会の担当記者によれば、「島田のお母さんが浅田の大ファンで、『麻央』と名付けた」そうだが〝シン・マオ〟は優勝インタビューにも通訳ナシで対応していて、流暢な英語でコメントし、「今度のマオはちょっと違う！」と思わせました。
またフィギュアを続けるため、お母さんと京都に転居したそうで、お父さんと離れて暮らすこと、競技を続けるための家族の支えに応えようと、勉強も頑張っているそうです。今後、島田が日本の女子フィギュア界を支えていく逸材であることは間違いないが、ただその実力とは裏腹に五輪での活躍は、遠いものになりそうだといいます。
結論から言えば、島田は2026年のミラノ冬季五輪に出場できなくなりました。「できなくなった」というのは、『国際スケート連盟』がルールを変えたためです。昨年6月、同連盟は前回冬季五輪で活躍したロシア選手（当時15）が禁止ドラ●グを使用していたことと、その年齢を重く見て「15歳は正常な判断のできる年齢ではない」と決断し、五輪出場年齢を15歳以上から17歳以上に引き上げたのです。
海外メディアは以前から島田の才能に気付いており、ミラノ冬季五輪を楽しみにしていた。それが泡と消えてしまったのです。ちなみに、島田の実力を知っていたはずの『日本スケート連盟』は、この出場年齢の引き上げに強く反対することはなかったといいます。次々回となる2030年の冬季五輪大会までの間、他の世界大会で表彰台を独占しそうな島田のの活躍で、年齢問題が再検討されることを祈りたいですね。
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