20日に放送された『M-1グランプリ2020』で、16代目王者に輝いたお笑いコンビ「マヂカルラブリー」の漫才をめぐる、“漫才論争”に27日ダウンタウンの松本人志さんと爆笑問題の太田光さんがそれぞれ出演した番組で漫才観を明かしました。
フジテレビ系『ワイドナショー』でダウンタウンの松本人志さんは、「マヂカルラブリー」の漫才論争に対し「もうこれに関しては、本当テレビサイズじゃしゃべれないくらい、1時間くらい俺にひとりでしゃべらしてほしいくらいですけど、そんな時間もないので何を語ればいいかな、漫才か漫才じゃないか?」と切り出しました。
「漫才の定義は基本的にない。定義はないんですけど、あえて設けることで、その定義を裏切ることが漫才なんですよ。だからあえて定義を作るんですが、これは破るための定義なんですよ」「いわば最終的にルールはちょっとあるんですよ、小道具を使わないとか、ズラを被らないとか、でもベテランの人で面白ズラ被ってる人おるからね」と漫才に対する持論を展開し、周囲を笑わせました。
続けて「だからね、今回のマヂカルのことでいうと、例えがいいのかどうかあれなんですけど、野球のすごい大一番の時に、ピッチャーが消える魔球を投げたみたいな話なんですよ」「我々プロは『すごいな!ここで消える魔球投げてくんねや!』って思うんですけど、にわかプロ野球ファンなんかは『あれは卑怯だ。あそこで魔球投げるかね。真剣勝負せいや』みたいな意見が出てくるんですよ」とマヂカルラブリーのネタをプロ野球に例え、これは一生交わらない、交わらないからこそ我々は飯が食えていけると語りました。
一方、同日TBS系『サンデー・ジャポン』に出演した太田さんも漫才論争について「漫才とはこういうものなんて、何の定義なんてないですからね。」と松本さんと同様の意見。
「そもそも、最初漫才っていったのは、三河万歳とか、音を使ったりね。桂子好江師匠は三味線だったり…。ああいうのから近代漫才になって、エンタツ・アチャコから、漫才はしゃべくりだってなったけど。漫才ブームで全部ぶち壊して、型がないわけですよ。」「漫才っていうのは、こういうものっていうことを規定されることを漫才自体が拒んでいるわけだから。あんまり意味がないよね。歌舞伎や能や狂言みたいに、型があるわけじゃないからね」と漫才観を語りました。