マンガ嫌韓流とは、日韓の過去から現在に至るまでの様々な問題をわかりやすいマンガにまとめた作品です。歴史についてあまり詳しくないという方や、韓国の事はよく知らないという方にとっても理解しやすい作品となっています。
日韓関係の入門書としても役に立つ作品であり、現在注目されている問題から現在知るべき話題まで題材は豊富です。魅力的な登場人物も注目のポイントで、歴史や政治といった重くなりがちなテーマを取り扱いながらもユーモアのある作品に仕上がっています。
マンガ嫌韓流の魅力とは
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日韓双方のメディアで取り上げられて話題となったマンガ嫌韓流の魅力は多くありますが、まず、作者の着眼点の鋭さという点に面白味があります。既にシリーズとなっているマンガ嫌韓流ですが、シリーズ初作品が登場した当時は日韓関係について取り上げたマンガというものは少ないものでした。
例えば、日本単独の開催だったサッカーワードカップがなぜ韓国との共催になったのか。どうして戦後補償の問題が続いてきたのか。日韓併合がいかにして行われたのか等、あまり世間には知られていない角度から日韓関係を見直している内容です。これらのように、マンガ嫌韓流は日韓関係のあまり知られていなかった事実を指摘する、日本側から見た日韓関係という着眼点を持った事が画期的でした。
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現在、書店には日韓関係について紹介や解説をした書籍は多数あります。しかし、マンガ嫌韓流シリーズ初作品が登場した当時は日韓関係が難しい情勢下にあった事もあり、日韓関係の書籍取り扱いが少ないものでした。日韓関係に興味を持ち始めている方が増えてきた頃でもあり、時代のニーズに応えて颯爽と登場したマンガ嫌韓流は、現在に至る日韓関係の書籍が多く流通するきっかけの1つになりました。
シリーズは既に10年以上続いており、情報としては古い物も含まれてはいます。しかし、現在でも日韓の歴史や政治の基本的な部分を知るきっかけとしては今なお読みやすく優れたマンガです。
なぜマンガ嫌韓流が物議を醸すのか
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マンガという文化は今や、世界的に知られている日本独自の文化となっています。数ある作品の中でも、マンガ嫌韓流が物議を醸すのは、日本発のわかりやすい情報発信という優れたコンテンツとして登場したからです。
マンガ嫌韓流が登場した当時、日韓の歴史や政治の問題点にはテレビや新聞を中心に一定の世論が形成されている状態でした。基本的には日本の問題点を指摘する内容が多く、逆に韓国の問題点を指摘する事は少なかった為に公平な議論が難しい環境がありました。
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マンガ嫌韓流は、従来の言論の常識とは逆に日本側から韓国の問題点を指摘した事で話題になった経緯があります。更にマンガというポップカルチャーの舞台で取り上げた事で、幅広い年齢層の日本人が日本側からの情報発信という斬新な試みに触れるきっかけになりました。このマンガから興味を持って、日韓関係についてより深く知るきっかけになったという方も少なくありません。
当時既に、インターネットを中心に日韓関係の問題点を日本側の視点から検証する試みは幅広く行われていました。この動きがインターネットを飛び越えて現実世界に波及した事は、韓国側にも相当の衝撃を与える結果になります。
影響力の大きさは相当なもので、韓国のメディアがマンガ嫌韓流を取り上げて批判をしたり、韓国人の漫画家が嫌日流という韓国版マンガ嫌韓流を作ったりという事件まで起きたほどでした。国内のみならず、韓国国内においても衝撃を与えたという点からも、画期的なマンガとして登場した事が察せられるでしょう。
まとめ
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マンガ嫌韓流は2005年のシリーズ初作品から2015年の最新作まで、一貫して日韓の歴史や政治の問題点を指摘し続けています。日韓の交流が深まるにつれて表面化する様々な問題を、その根源から資料を用いて解説していくスタイルは、日韓関係の初心者から既に多くの情報を得ている方の復讐としても役立つでしょう。
日韓関係とは別に、マンガそのものも謎に迫り衝撃的な真実に辿り着く迫力ある展開に魅力があります。日韓関係について知りたいという方だけでなく、面白いマンガを読みたいという方にとっても興味深く読み進められるでしょう。