「国際男性デー」にあわせて実施された男性の意識調査で、「デート代の支払い」にストレスを感じている20代、30代の男性が多いことが明らかになりました。
まず、職場や学校、家庭などの場で「男だから」という固定概念やプレッシャーによって生きづらさや不便さを感じることがあるかと聞いたところ、「頻繁に感じる」や、「たまに感じる」と答えた人が約半分でした。
「男なんだからこうあるべき」といったジェンダーバイアスによる生きづらさを感じている男性が過半数という結果になりました。年代別にみると、特に40代以下が、生きづらさを感じると答えた人の割合が多い傾向となりました。point 257 | 1
また、どのようなことに対して「生きづらさ」や「不便さ」を感じますか?という質問では、「力仕事や危険な仕事は男の仕事という考え」がもっとも多く、「デートで、男性がお金を多く負担したり女性をリードすべきという風潮」、「男性は定年までフルタイムで正社員で働くべきという考え」と続きました。
男性のほうがデート代を多く負担する風潮を「生きづらい」と感じる男性の割合は、特に20代、30代で多い傾向がありました。point 254 | 1
「回答した男性の過半数が、育休取得も含めた家事・育児の均等な分担を望んでいました。にも関わらず、ジェンダーバイアスにもとづいた世間や職場のしがらみを気にして、生き方の選択が自由にできていない実態が明らかになったのではないでしょうか。」と、「Lean In Tokyo」の代表の二宮理沙子さんは、調査結果について話しています。point 218 | 1
デート代の支払いの実態はどのようになっているのでしょうか?
「意中の人とデートで食事をする際」に、「全額を払う」という男性が過半数でした。
・デートに来てもらったお礼の意味を込めて。いきなり割り勘をするのはあまりよくない気がするので。
・付き合って欲しいと思う女性に対しての礼儀と、ケチな印象を持たれたくないという思いから。
・男として見栄を張りたい部分が大きいですね。でも、相手も払おうとする意思は示してほしい。
「割り勘より多めに払う」もいました。20代、30代の男性の9割が、デートの食事代を全額もしくは多めに払っているという結果になりました。
全額もしくは多めに払っている男性のうち、半分以上の人は「自分が支払ってもいい」と納得していましたが、「本当は相手と割り勘したい」、「本当は相手にもう少し支払ってほしい」、「本当は相手に全部支払ってほしい」という本音の人もちらほらいました。
一方で、同じシチュエーションを想定した女性に質問してみると、「割り勘でも良い」という人が過半数で、「相手に全額もしくは多めに払ってほしいので割り勘には抵抗がある」という意見を大きく上回りました。
・デートだからといって男性が全部出さなければいけない決まりがあるわけじゃないし、社会人でも学生でも割り勘でいいと思う。数百円の端数を男性が多めに払ったらいいのでは?。
・食事代だけは自分で出すとか、全部は奢らなくてもいいと思う。
・甘えるところは甘えるけど、変な気を遣うのも面倒だし基本的には割り勘がいい!でも、男性を立てたいのでお財布はお店の中では出しません。
ちなみに、国税庁による2018年の民間給与実態統計調査によると、20代後半の給与取得者の年間平均給与は、男性が404万円、女性が326万円となっています。デート代は男性のおごり?割り勘?あなたはどう思いますか?