16歳の息子の臓器提供に同意した父親が 1年後、心臓受容者からサプライズの贈り物を受け取りました。
それは“ビルド・ア・ベア”という世界にたった一つしかないカスタマイズされたクマのぬいぐるみ。それには ある仕掛けが施されていたのでした…。『InspireMore.
com』『CBS News』などが伝えています。
Facebookに投稿され 多くの人の心を捉えて拡散⁉
米バージニア州ディンウィディ在住のジョン・レイドさんは2019年1月、当時16歳だった息子ダコタさんを交通事故でこの世を去りました。ジョンさんと妻のステファニーさんは、最愛の息子の臓器を提供するという苦渋の決断を下し、ダコタさんの角膜、心臓、腎臓、膵臓が “命の贈り物”として移植を待つ人々に届けられました。
それから 1年後、レイドさん夫妻は ダコタさんの心臓を受容したロバート・オコーナーさんからある贈り物を受け取りました。レイドさん夫妻を探し当てたのはロバートさんの娘で、2つの家族が 連絡を取るようになって間もなくのことでした。
ジョンさんが郵送されてきた大きな箱を開ける様子はステファニーさんによって動画撮影され、のちにFacebookに投稿されると多くの人の心を捉えて拡散したのです…。
動画で 贈り物に添えられていた手紙を声に出して読み…
「これを 手渡しできればよかったのですが、それはいつになるかわかりません。心臓を受容して1年になる私は 先週、病院で検診を受けてきました。その日、病院のスタッフの計らいで、ダコタさんの心臓の鼓動を録音することができました。(テディベアの)手のひらを押すと 彼の心臓の鼓動を聞くことができます。」
手紙を読む声は いつしか涙声に変わりました。そして箱からテディベアを取り出したジョンさんは、カメラに向かって精一杯の笑顔を見せています。テディベアが着ている青いシャツには「誰よりも最高の父さん(Best Dad Ever)」と書かれており、ジョンさんは早速ボタンを押すとダコタさんの心臓の鼓動に耳を傾けました。様々な思いが交錯したのでしょう…。ジョンさんは目を閉じてその音に聞き入るのでした。point 258 | 1
「ぬいぐるみを抱いた時、私の心は喜びで満たされたのです。息子の心臓の鼓動を再び聞くことができるなんて思いもしなかったのですから…。事故の後、私はダコタのそばを片時も離れず、毎晩彼に寄り添い、胸に耳を当てて心臓の音を聞いていたのです。そしてまたこうやって息子の鼓動を聞くことができて、ボブ(ロバートさん)には本当に感謝しています。」と、ジョンさんは ロバートさんの粋な計らいについて、このように語っています。point 267 | 1
息子の心臓がボブの中で生き続けていると思うだけで 力が…
ダコタさんは1年前、乗用車の助手席に乗っていて事故に遭い帰らぬ人となりました。ジョンさんは臓器移植が行われた日のことを、このように語っています。
「『時間です』と言われてね。ダコタはベッドに寝かされたまま病室を出て、私たち家族はその後に続きました。そして突きあたりを曲がると、医師、看護師、スタッフらが廊下の両サイドに並んでいたのです。臓器ドナーに敬意を示す“最期の見送り”をするためでした。私たちはその間をゆっくりと歩き、ダコタに最期の別れを告げると手術室に送り出したのです。」point 230 | 1
ダコタさんから摘出された心臓は ロバートさんへと移植され、約1年を経て2つの家族が繋がりました。ジョンさんは「ボブとは近々、初めて会う予定です」と嬉しそうに語り、こう続けました。
「ダコタを失った悲しみは計り知れません。でもダコタの心臓がボブの中で生き続けていると思うだけで、力が湧いてきます。ボブと私は家族なのです。」
「臓器移植はドナーも、そして受容者も救われる“命の贈り物”です。私たちのストーリーを多くの人にシェアしてもらい、臓器移植の重要性を知ってもらえればと思います。」
The gentleman who received Dakotas heart sent John Allen Lee Reid a build a bear with Dakotas heartbeat! ❤️❤️❤️. Thank you!
ADVERTISEMENT Posted by Stephanie Reid on Wednesday, 5 February 2020