『君の名は』などを手がけたアニメーション監督の新海誠氏が27日、ツイッターを更新しました。2019年に公開された最新作『天気の子』で、作画ミスがあったことを1年越しに明かし、ネット上で話題を読んでいます。
『天気の子』は、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻ろうされる少年・森嶋帆高と少女・天野陽菜が自らの生き方を「選択」する物語です。雨が降り続いたり、雨が上がって雲の切れ間から太陽の光が差し込んだり、新海誠監督の真骨頂ともいえる緻密で美しい空・雲・光の描写が際立ちます。この日同作のブルーレイ&DVDが発売となりました。
新海誠監督は、これまでの経緯を振り返り、「3年前にスタートしたこのプロジェクトも今日でついにゴール、お終いなんだなと思うと寂しくもあり…。今までお付き合いいただいたすべての皆さまに感謝です。」とコメントを発信し、感謝とともに充実感をあらわにしました。
『天気の子』BD/DVD、本日発売日です!3年前にスタートしたこのプロジェクトも今日でついにゴール、お終いなんだなと思うと寂しくもあり…。今までお付き合いいただいたすべての皆さまに感謝です。
これからも、この作品とたくさんの新しい方々との出会いがありますように。
ありがとうございました! https://t.co/BhC4dfPOBdADVERTISEMENT — 新海誠 (@shinkaimakoto) May 27, 2020
また、ソフト化するのに当たって劇場版に追加修正を加えたことを明かし、修正前、修正後を比較できる画像を添付しました。
「一番わかりやすいのはここかも。上が劇場公開版、下がパッケージ版です。スクリーンで雲のレイヤーを表示し忘れたのに気づいた時には血の気が引きました笑」と、ミスのあったシーンを堂々と紹介する新海誠監督。
劇場版は雲が描かれておらず眼下の街並みが強調されており、修正後にはさらに上空を意識させるため雄大な雲が描かれていました。ここは後半最大のクライマックスで、かなり重要な意味を持つワンシーンでしたが「でもまあ、今となっては劇場版は貴重な状態だったかも。ははは」と、ポジティブに捉えており豪胆ぶりを見せています。
ちなみにDVD/BD、ほぼ気付かれないような微妙な修正を何箇所かしておりますが、一番わかりやすいのはここかも。上が劇場公開版、下がパッケージ版です。スクリーンで雲のレイヤーを表示し忘れたのに気づいた時には血の気が引きました笑。でもまあ、今となっては劇場版は貴重な状態だったかも。ははは。 pic.twitter.com/3mhghwKKbW
ADVERTISEMENT — 新海誠 (@shinkaimakoto) May 27, 2020
修正箇所を明かしたことでネット上では、もはやご褒美レベルのミスを知り驚嘆するファンが続出しました。
・ここまで緻密に描いたから見逃したんでしょうね、すげぇ…
・雲でほぼ隠れるのをしって街を描いているとは凄い。
・雲のレイヤーで隠すのにそこまで地上書かせたのか…
・個人的な見解ですがスクリーンで見たその景色はとても感動的で素晴らしいものでした。貴重なシーンを目に焼き付けることができてよかったです。
一方で、「どちらも素敵です。」「結果どっちも神作。」「なんだ、どっちも最高じゃねーか。」と見比べた結果、作品のクオリティを再認識したファンも多く声を上げています。「僕は天気の子100回以上見たからあれ?って気づきました笑」というファンもいました。