「愛するならばこの夫婦のように」ある夫婦の素敵な愛の物語をご紹介いたします。
宮崎県に住む黒木敏幸夫婦の話です。
黒木夫婦は結婚式を挙げた後、60年以上結婚生活を続けてきました。
酪農業をしている黒木夫婦は豊かではないが、節約しながら生活してきた夫婦は膝下に子ども二人を育てながら頑張って生活してきました。
夫婦が52歳になった年、二人は宮崎県に引っ越してきて裏庭が広い一軒家に住むことにしました。老後を生活を日本旅行をしながら送る幸せな計画も一緒に立てました。
しかし、夫婦には予想していなかったことが起きました。糖尿病を患っていた妻の病状が悪化して視力を失ったのです。
妻はその時から世界と断絶して生きてきました。前が見えなかったため、外出もせずに、夫と常にしていた散歩も嫌っていました。
人との交流も切ってしまった妻は最終的にうつ病の症状を示しました。彼女の顔には笑顔が二度と見られませんでした。
深刻さを悟った夫は妻の笑顔を取り戻してやろうと決意をしました。
夫はいつも妻が好きだったシバザクラを植えたのです。
シバザクラは遠くから見ると芝生のように美しいピンク色の花で香りも良いです。
夫は妻が視力を失って花を見ることはできなくても、花畑の香りを妻へ送りたかったのです。
一輪一輪植える夫の心は最終的に妻の笑顔を取り戻しました。
現在、妻は花の香りを匂いながらうつ病を克服したそうです。
また、妻への愛がつまったシバザクラを観光客が宮崎県まで見に来ることもあり、町の経済も活性化されました。
夫の愛は妻の笑顔を取り戻しながらも村の住民たちの顔にも笑顔の花を咲かせたのです。
「黒木さん家のシバザクラ」は多くの人が観光コースに行っておくべきだと思うほど有名になり、真の愛の意味を伝えた老夫婦もマスコミに紹介されました。