インターネットの小説投稿サイト『小説家になろう』
誰でも登録すれば、無料で小説をネットに公開できるサイトです。
写真:livedoor.blogimg.jp
「小説家になろう」に掲載されたオンライン小説の中から書籍化や映像化される作品も数多くあります。主にライトノベルで、「なろう系」とも呼ばれています。
『小説家になろう』に投稿されたオンライン小説の中、『府中三億円事件を計画・実行したのは私です。』という小説が話題になっているのです。
小説家になろうをご覧の皆さん。
この場を借りて、ひとつの告白をさせていただきます。
——府中三億円事件を計画、実行したのは私です。
今なお語り継がれる未解決事件の全貌を、みなさんにお話し致します。
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こちらのプロローグで始まる小説を投稿した、「白田」と名乗るその投稿者。
2018年8月8日から投稿開始され、ほぼ毎日投稿を続け、9月23日に完結しています。
「本当にフィクションの小説なのか?」、「フィクションの小説の形を借りて三億円事件の真犯人が告白しているのではないか?」とネットで話題になっています。
昭和史に残る未解決事件の府中三億円事件とは何でしょうか。
「府中三億円事件」は、1968年(昭和43年)12月6日、東京芝浦電気(現・東芝)の従業員のボーナスの約3億円を積んだ、日本信託銀行の現金輸送車が白バイ警官に扮した男性に停められ、発煙筒で、「爆発するぞ! 早く逃げろ!」と言いながら、運転手が現金輸送車を離れた隙に現金輸送車ごとを盗んだ事件です。
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脅かして奪ったわけではないために強盗罪ではなく窃盗罪になり、時効期間は7年で1975年(昭和50年)12月10日に公訴時効が成立しました。1988年(昭和63年)12月10日に民事時効も成立し、日本犯罪史に残す未解決事件となりました。
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犯人が使っていた偽装白バイを始め、120点の遺留品があったものの、盗難品と大量生産品のために捜査が行き詰まりました。
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犯人と接触した現金輸送車の運転手たちの証言を元に、そのモンタージュ写真も公開されているが、特に有力な情報は得られませんでした。
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小説の中には、犯人と警察しか知らないことが書かれています。
一つとして、犯人は通常とは異なる手法で発炎筒を点火させていたことです。その方法について言及していることと、
もう一つは「ジュラルミンケースに友人・省吾の父の警察手帳を残した」ことです。もしもこれが事実であれば、警察が動く可能性もあります。
犯人にしか知りえないことを書いていることから、読んだ人は「ガチっぽい」と感じる人と、「フィクションに決まってる」と思う方もいます。
三億円事件の犯人だと自称する人物はこれまでに何人もいました。また、三億円事件を扱った小説もたくさんあります。
今回もその中の一つなのか、それとも本物の犯人なのか…
謎が多い事件ですよね。
ネットでは…
「こち亀にこんな話あったな」
「この人がマジの犯人なら、泥棒としても物書きとしても一流過ぎでしょw」
「読んでないけど宮崎あおい主演の三億円事件とそっくりだと思った」
「面白かった。もう真実かどうかはどうでもよくて、読ませる文章だわ。」
今回が本当の犯人なのか、またはもう一つのフィクションなのか、おそらく判明をすることは難しいでしょう。
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