ファッションとして刺青(タトゥー)をする人が非常にたくさんいますが、海外での刺青(タトゥー)ならまだしも、日本人にとっては「アンダーグラウンドな職業の人」という印象を強く与えます。つまり、「やくざ」ではないのかという印象を与えるわけなのですが、仮にそうでなくとも「DQN(ドキュン)」などと呼ばれる社会的に揶揄される存在だと思われかねません。
写真:matome.naver.jp
基本的に刺青(タトゥー)をする文化がないからこその状況なのですが、芸能人の中には刺青(タトゥー)を入れている人がいます。大御所芸能人とは限りませんが、いわゆる「ファッションリーダー」的な存在の人に多く見られる傾向です。大人気歌手やイケメン俳優、イケイケの女優などの身体には刺青(タトゥー)が入っていて、公開している人もいればしっかりと隠している人もいます。
写真:world-action.net
また、国内の公共施設の多くは「刺青(タトゥー)禁止」という状態です。温泉施設などでも入店、入湯を禁止する旨の張り紙などが設置してあることが多く、中には海水浴場でもそういった対応をとっているところがあります。なぜ、このような状況が起こっているのかというと、それはひとえに「印象が悪いから」に他なりません。刺青(タトゥー)人=やくざや暴力的な集団といったイメージを持たれやすいことが最大の理由です。
写真:madameriri.com
しかし、やくざが全員刺青(タトゥー)を入れているというわけではありません。実態を見た人でなければ確実なことは言えませんが、100%というわけではありません。ただ、やはりその比率は非常に高いもので、現状のイメージがそのまま当てはまるという認識も変化なしです。公にすることに抵抗がない人は、さまざまなメディアで刺青(タトゥー)を公衆に晒しています。テレビ番組に出演するときに隠すわけでもなく、むしろクローズアップされるような方法で演出してしまうこともあります。ただ、そういったことで起こる状況に対して何の問題も感じていないからこそであり、少しでも問題意識を持っている人は「隠す」という選択をします。
写真:abematimes.com
しかし、時には隠していたものが見えてしまうこともあります。たとえば、「寝起きドッキリ」などで急にカメラが入ったときなど、隠すことができずに発覚してしまうこともあります。普段は意識して隠していたものが、本人の意思が介入できない状況で公開されてしまうことは少々問題があると言わざるを得ません。
写真:ironna.jp
特に、最近はそういった情報がすぐにインターネットで拡散されていき、多くの人が知ることとなります。さらに、その情報からさまざまに発展した情報がインターネット上に晒される結果となり、場合によっては芸能界での活動がひどく制約されることになる可能性もあります。そういったリスクを把握している人ほど「隠す」という選択をしているわけです。
写真:blog.livedoor.jp
海外のスポーツ選手をはじめ、多くの有名人は体のどこかに刺青(タトゥー)を入れていることが珍しくありません。街で見かける普通の外国人でも、漢字の刺青(タトゥー)を肩や腕などに入れている状況をよく見かけますが、外交人であることや刺青(タトゥー)が入っていることで「恐怖感」を覚える人が多いです。必ずしも本人が危ない人物であるとは限りませんが、「印象」のみでそういった偏見を持ってしまいます。
写真:excite.co.jp
日本人は、独特な文化の元で生きてきた民族ですから、独自の感覚、感性を持っていても何ら不思議はありません。現在は、欧米化などが叫ばれている状況ですが、深層心理に残っている感覚(好み、道徳観、倫理観など)に関しては、日本独自の文化を脈々と受け継いでいるのかもしれないと思わせる状況です。ただ、最終的には「本人の意思」によって決まります。