女優の尾野真千子さん(39)が5月20日に、神奈川県内で行われた自身の出演する映画『茜色に焼かれる』公開前夜最速上映会に出席しました。昨年8月から撮影が行われ、新型コロナウイルスの影響により、さまざまなことが制限されている中での封切りとなったことに、大粒の涙を流しながら訴えました。
5月20日に行われた公開前夜最速上映会に出席し、観客を前にして、締めのあいさつにおいて尾野さんは、「この映画は私にとって最高の映画です。もう、コロナ関係なく言います。怒られるかもしれないですが、劇場で見てほしいです。みなさんと手と手を取り合って、見に来てほしいんです」と、自身の想いを訴えました。
さらに、「みんなで命をかけて撮った作品です。こんな状況で、やりにくい世の中で、私たちの仕事は、もうできないかもしれないと思って。恐怖が襲ってきました」と、このコロナ渦での自身の仕事に対する心境を涙で言葉をつまらせながらも告白しました。
涙をぬぐいながらも続けて、「でも、こうやってみんなとこういう作品を伝えなければいけないと使命だと思って、スタッフも監督もみんなで紹介してくれた人も命がけでやりました。こんな最高な作品はありません。ぜひぜひ、劇場で見てほしいという思いで作りました。すんません、泣いて。笑って劇場に来てくださるよう、ずっと祈っています。コロナに負けるな! 頑張れ! 頑張ろうね」と、振り絞りながら力強い言葉で語っていました。
この日は、和田庵さん、片山友希さん、石井裕也監督も、登壇しました。尾野さんが、劇中演じているのは、次から次へとやるせない出来ごとにもまれながらも、気丈に振る舞う母親・田中良子という役柄です。
他の共演者たちはそれぞれ、息子の純平を和田さん、純平が憧れを抱いている良子の同僚・ケイを片山さん、交通事故で命を落としてしまう夫・陽一をオダギリジョーさん、良子とケイを見守る風俗店の店長を永瀬正敏さんが演じています。