私が子供の頃はあまりドラえもんを見た記憶がありません。そのため、なぜこんなに長く続いているのだろうという気持ちがありました。しかし、大学生のとき何気なく本屋で目にした「ドラえもん〜感動編〜」を買ってからドラえもんに対する印象は変わりました。ドラえもんはただのマンガではなく努力することな大切さや人生において大切なことは何かを気づかせてくれたマンガであり、そこから親近感がうまれました。
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そのマンガ本では、のび太の結婚前夜という物語があったのですが、のび太との結婚を迷うしずかちゃんに対し、しずかちゃんのパパが「のび太くんは、他人が悲しいときは自分のことのように悲しむ。他人が喜んでいるときは、自分のことのように喜ぶ。人を思いやることのできる素晴らしい人」だと話していました。このパパの言葉に、他人を思いやることは本当に難しいことなのに、何てのび太は素晴らしい人なのだろうと感動したことを今でも忘れません。そして、クリスマスプレゼントにその本を友達にあげたところ、その友達も感動し付き合っていた彼との結婚を決める1つの要因になったと話していました。point 343 | 1
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また、ドラえもんはテレビと映画では印象が違います。テレビでは、いつもジャイアンとスネ夫の2人がいじめっ子なのが目に付きますが、映画の中では4人の友情が強く現れていて、ジャイアンはたくましくとても頼りになるステキな男の子だと思います。映画をみていて、微笑ましくなり心が温かく感じることもたくさんあります。
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そしてドラえもんは、大人だけではなく特に小さい子供にとっては夢のある話だと私は思います。4歳になる我が子もドラえもんが大好きなのですが、タケコプターを使うのび太をみては一緒に竹とんぼを頭につけ、空を飛ぶ真似をして走り回って遊んでいます。ダジャレーダーという帽子を被ることで言ったダジャレが15分間本当になる物語では、動物が出てくる本物のダジャレに声をあげて笑っていますし、「星が逃げていく。スターこらさっさ」というダジャレが特に大好きで、とにかく色々なところでこのダジャレを言っています。「ドラえもん、面白いね」というのが子供の口癖で、毎日幼稚園に行く車の中で楽しそうにドラえもんを観ては、機嫌よく過ごしてくれています。楽しそうに声をあげて笑う子供を観れるのは、親としてはとても嬉しいです。point 416 | 1
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しかしながら、ドラえもんは「のび太がドラえもんの道具にばかり頼っていて好きではない」という声を聞いたことがあります。確かに、のび太は何かあるとすぐにドラえもんに頼って道具を出してもらい、自分の力ではなく道具の力で何とかしようとしていることがほとんどだと思います。しかし、道具を使うことでのび太はいつも失敗し痛い目にあっていると私は思います。そうやって、道具の力に頼ることでのび太は結局は自分の問題は道具ではなく自分でどうにかするしかないと学んでいるのだろうなと、テレビを見ていて私は思います。point 315 | 1
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そして何より人気が続く1番の夢は、ただ見ていて面白いということではないでしょうか。テレビをみていると、「ああ。私の家にもドラえもんがいて勝手に掃除をしてくれる道具を出してくれないかな。料理してくれないかな」と考えて楽しんでいる自分がいます。のび太が使う道具をみては、自分だったらこの道具はこういう風に使うな、と想像しています。思い返してみると、難しく考えることなく、ただ見て想像して、楽しんでいる自分がいます。このように、テレビをみながらくだらない想像を膨らませ、夢を描き、とにかくただただ楽しく見られることがドラえもんが長く愛される理由じゃないかと思います。そして、ドラえもんの体が水色なのもみていて安心できるので長く続く理由の1つなのではないでしょうか。point 402 | 1