最近、調理中の魚が原因でアレルギーショック症状を起こした少年が残念ながら命を落としてしまったという悲しいニュースがありました。どうやら少年は魚のニオイが原因で亡くなってしまったとされていますが、魚のニオイにあまりに敏感だと命にかかわる、という話があるようです。
魚のニオイを嗅いで命を落とした少年
アメリカ・ニューヨークにて起こった悲劇。少年の死因については今も検死が続けられており、家族らは深い悲しみを露わにしています。ニュージャージー州に住むこちらの少年は父方と母方の祖母に会うため父親と一緒に2年前まで家族で住んでいたニューヨークのブルックリンを訪れていました。しかし、母親宅で悲劇が起こってしまうのです。
少年はかつて幼稚園の昼食で魚のスティックフライを口にした途端嘔吐し、魚アレルギーであることが分かったそうです。さらに少年は喘息持ちだったことから、万が一の時に備えて常にネブライザー(噴霧器)を携帯していたようです。この日、少年は父親と母方の祖母のもとを訪れた後、父方の祖母宅へと戻りました。忘れ物をしたと思い父子は取りに戻ったようですが、2人が既に帰ったと思っていたおばと祖母は、カリビアン料理のソルトフィッシュ(塩漬けのタラ)を調理していました。
魚のニオイを嗅いだ少年は、発作を起こしてしまいました。父親は当初、息子が喘息発作でそのような状態に陥ったと思い、慌ててネブライザーを息子に与えました。ところが、いつもは発作が治まるネブライザーがこの時は効かず、少年は意識不明になってしまいました。父親は必死でCPR(心肺蘇生法)を行い、午後7時半頃に通報を受けて駆けつけた救急隊員により、少年は搬送されるも、残念ながら帰らぬ人となってしまった。
悲しみにくれる家族
突如起こった悲劇に、家族の悲しみはあまりにも深く、父親も「息子を失った今、あまりにも悲しすぎてどうしていいかわかりません。突然このようなことになってしまって、今でも信じられないのです。息子の存在は私にとって全てでした。」とメディアで涙しました。また、少年の死因については検死が続行中とのことで、医師いわく、魚の匂いそのものではなく、コンロで調理された魚から蒸気やたんぱく質が空気中に放出されたことで少年が何らかのアレルギー反応を起こし、それが喘息発作と重なって死に繋がったのではないかと、推測しているようです。