コロナ自粛に落ち着きを見せ、ここ最近は不景気ながらもリフレッシュ目的とした旅行をしようと計画を立てたり、度々温泉旅行を計画するような声も見られてきた中で、
今月24日、過去に昭和天皇も宿泊されたことのある老舗高級旅館「大丸別荘」(福岡県筑紫野市)の大浴場から基準値の最大3700倍のレジオネラ属菌が検出されたと現在話題になっています。
他報道によりますと、週1回行う必要のある大浴場の湯の取り換えを”年2回”しか実施しておらず、さらに”塩素の注入”も怠っていたと言います。
また、大丸別荘の大浴場は温泉を掛け流し、一部を循環濾過(ろか)させているとしており、県条例からは”連日使用型の循環浴槽は、すべての湯を取り換える「完全換水」を週1回以上行い、塩素濃度は1リットルあたり0・4ミリグラム以上にする必要がある”としています。
ですが、県によりますと大丸別荘は”完全換水を年2回の休館日”にしか実施しておらず、そのお湯のまま客を入浴させていたとされています。
またこのことの取材に対して、大丸別荘は
「公表を控えさせていただく」
と話しています。
このことに対してネットユーザーの声は
《これはひどい状況で営業を継続していたものですね、早急に改善されることを願うばかりですが、これだけはっきりとマスコミが報道してしまうと利用客は激減するでしょうね。》
《温浴業界に従事していますが、これはありえない。日常の清掃もどうしていたのでしょう。客舐めてるとかそういうレベルではないと思います。管理者全員、温浴業に携わってはいけないレベルです。 何かあってからでは遅すぎます。いつ死人が出てもおかしくない、綱渡り状態での運営です。 客がこんな汚いお湯を顔に掛けていたと思うと、寒気がします。配管内、濾過器内もきっと汚い状態なのでしょう。》
《衛生的なこと言うと回転寿しでのテロ行為より危険な状態に感じますね。レジオネラ菌に感染したら命落とす可能性もある。 旅館の名前も出たし運営会社が変わらない限り客は宿泊しない。変わってもダメかもしれんが。》
《めちゃくちゃ汚ないな。 でもここだけなのかな? こういうところを見分けて徹底的に避けるようにしたいけど、見分けるポイントはなんなんだろうなあ。 とにかく、再発防止のためにも、これを機に各地の保健所が厳格に監査、指導を行ってくれることを期待します。 あと、少しでも異変を感じたら、躊躇なくSNSや口コミレビューで指摘することで防げるのでしょうね。弊害もあるかもしれませんが。》
と、同業者からのコメントにもこの怠惰な状態には呆れられており、更に客として利用する立場のものからはどのように、こんな旅館を見分けることができるのかや他の施設は大丈夫なのかと、不安の声が上がっていました。
また今回報道されました”レジオネラ菌属”には60種近くの菌が存在しており種類は定かではありませんが厚生労働省によりますと、適切な治療がない場合最悪死に至るケースもあるということです。
謝罪の言葉もなく「公表を控えさせていただく」だけで終わってしまった大丸別荘、今後の改善や対応に注目です。
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