インターネット動画共有サイト「ユーチューブ」への投稿で広告収入を得る「ユーチューバー」として人気の米国人男性ローガン・ポールさん(22)が、山梨県の富士山麓に広がる青木ケ原樹海を訪れ、自殺したとみられる男性の遺体を撮影した動画を投稿していたことが2日、分かった。
動画を見た人々から非難が殺到したことから、ポールさんは謝罪し、動画を削除した。
複数の米メディアによると、動画は約15分の長さで、昨年12月31日に投稿された。ポールさんと友人らが樹海で首をつって自殺したとみられる男性の遺体を発見した場面が写され、削除されるまでに630万件を超える再生回数があった。ポールさんの動画チャンネルには若者を中心に約1500万人の登録者がいるという。
ポールさんは1日、ツイッターに謝罪の文章と動画を投稿し、「再生回数を稼ぐつもりはなかった」「自殺防止への意識を高める狙いがあった」などと釈明した。
閲覧注意
Logan Paul(ローガン・ポール)がvlogを投稿し、世界中で大炎上しています。
ポール氏はすでにユーチューブから動画を削除した。
ポール氏は1日、ツイッター上で「自殺や自殺防止に対する認識を高めるのが目的だった。『この動画で1つの命でも救えれば、投稿する価値はある』と思っていたが、動画を見ても分かる通り、ショックと畏怖の念から誤った行動に出てしまった」と謝罪したが、高まる世間の怒りを鎮めるには至らず、「無神経」や「うぬぼれ」との批判を浴びた。
今回の謝罪動画に対する反応はさまざまだ。
「自分の取った行動に対し心から反省している様子がうかがえた」と好意的に受け止める人もいれば、「謝罪は受け入れるが、今回の謝罪も若い視聴者を軽視し、彼らに不安を与える内容だと思う」という厳しい意見もあった。