去る8月17日、元大リーガーで、現在デトロイト・タイガースの解説をしているジャック・モリス氏が MLB『ロサンゼルス・エンゼルス』の大谷翔平選手についてコメントした際に、アジア系の人たちのアクセントを真似たことに対して、現地の解説者が〝人種差別をした〟として大問題になったというのですが…。
モリス氏はその後、発言を謝罪し「不快にさせるつもりはなかった」と述べたが、謝罪への批判も起きているという。
この日、大谷選手が所属するエンジェルスとタイガースの試合解説をしたモリス氏。6回途中に、実況のマット・シェパード氏から大谷選手に対するタイガースの戦略を尋ねられると、「ベリー、ベリー、ケアフル」(とても、とても気をつけた方がいい)とアジア人特有のアクセントを用いて答え アクセントのある口調でコメントしたのでした。
Jack Morris apologies before Shohei Otani's at-bat in the ninth inning. pic.twitter.com/WdCjfyfSvX
— Spencer Wheelock (@SpencerWheelock) August 18, 2021
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するとこれがアジア人差別だと批判が殺到。その後、モリス氏は9回途中に大谷選手に再度打席が回ってきた際に、発言を謝罪。
「もし私の発言が誰かを不快にさせたのであれば、心から謝罪します。特にアジア系コミュニティの皆さんに対し、大谷翔平選手のピッチングや、彼に気をつけたほうがいいと言ったことをお詫びします」と謝罪していましたが…
「誰かを不快にさせるつもりはありませんでした。もし不快に感じた方がいれば謝罪します。私は大谷選手を尊敬しており、最高の敬意を払っています」と弁明したのでした。point 240 | 1
ダウンタウン浜田の ”黒塗りメイク”や タモリの ”アノ伝統芸”も やがては放送禁止に⁉
アジア人の大谷がMVP級の活躍をしていることが気にくわないアメリカ人も 実際、少なくないかもしれません。それゆえ、今回の発言につながったとも思われるようですが、日本のネット上では…
《差別に対する目がどんどん厳しくなってますね》
《男性が女性独特の仕草を冗談で真似れば、これも差別になるのか? オリンピックを機に表面的な差別に対してどこまで過敏になるのか》
《中国人の発言にアルヨをつけるようなものでしょう。抗議する側の気持ちもわかりますが、在米日本人としては、そんなに繊細にならんでもいいかと思います》
《あんまり、差別差別って言うのもどうかと思う。常に意識して話をしなければならない社会になり、ジョークもある意味差別的な要素があることが多いから、冗談も言えない社会になりかねない気がする》
《日本人も、例えば中華系の話し方に、~アル、~アルヨ、と演じるのは今でも、特にアニメでは多用されてるし、欧米キャラは、~デ~ス、~マ~ス、と話させる事がよくある。言葉狩りを続けていると、そのうち、使用する単語がなくなるよ》point 280 | 1
等など、やや敏感になりすぎだという意見が 相次いでいるようでしたが…。
「現在 アメリカでは 人種差別やLGBT蔑視をした人間をネット民が徹底的に叩き、社会的に抹殺する〝キャンセルカルチャー〟が大流行しています。成功体験があればあるほどネット民は盛り上がり、より過激化していますね。日本では、東京五輪開会式の運営から小林賢太郎氏が解任されたのが、国内初の本格的なキャンセルカルチャーと言われています。そのため、今はアメリカ人のことを『やりすぎ』『過剰だ』などと批判していても、そのうち日本で同じような流れが来るのは確実でしょう」(週刊誌記者)point 324 | 1
例えていうのなら、タモリの〝外国語モノマネ〟や、ダウンタウンの浜田雅功がエディー・マーフィー主演の映画「ビバリーヒルズ・コップ」を再現しようと、黒塗りメイクで登場したことなども いずれ差別と認定されれば、放送禁止になるのではないでしょうか…。
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