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わずか124cmしかない”小人症”の女性の生き様!「見せ物だっていいじゃない」


身長124センチ。ちびもえこさんは7歳児の平均とほぼ同じ背の高さです。「私は子どもではなく、小人(こびと)症です」と訴えています。極端に背が低いため、ジロジロ見られたり、日常生活に困ったりすることはありますが、「かわいそうとは思ってほしくない」と話します。スタイリストになる夢を追いかけ岩手から上京したものの、挫折を体験しました。しかし今は、ダンサーとして小さな体を生かした表現に挑んでいます。

会場を沸かせるダンサー

マリリン・モンローの妖艶(ようえん)な曲が響き渡る中、セクシーなドレスを身にまとった、ちびもえこさんが登場すると、会場がわきました。東京都渋谷区の「KAWAII MONSNTER CAFE」。大きなケーキ形のピンク色の舞台の上で、ちびもえこさんは踊りながら腰をくねらせ、ドレスを大胆に脱いでいきました。ちびもえこさんは、ここで月に1度「小人バーレスクダンサー」として活躍しています。「背が低いことは私にとって、ダンサーとしての強みになっています。登場するだけで、会場がわっとなってくれるので」と言います。point 261 | 1

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小人症

ちびもえこさんは、軟骨無形成症という骨の異常を抱えて生まれました。「見た目の特徴としては、座高は健常者とあまり変わりませんが、手足が伸びません。足はO脚でお尻と太ももが大きく、腰が後ろにそっています。突然変異とされていて、根本的な治療法は見つかっていません」と話します。point 252 | 1

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低身長の原因の大半は、親の背が低いといった遺伝を含む本人の体質によるものです。ただ一部には、ちびもえこさんのように病気が原因で極端に背が低くなる人がいます。かつては小人症と呼ばれることもありました。虎の門病院小児科の伊藤純子医師によると、その種類も成長ホルモンや甲状腺ホルモンの病気、染色体の異常、骨の病気など様々。ホルモンの分泌不全では不足しているホルモン投与でかなり改善が期待されます。一方で、他の病気ではホルモン治療の効果は限定的だといいます。point 282 | 1

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偏見、視線、意識

ちびもえこさんは背が低いことで、ちょっとだけ、生活で困ることがあると言います。自動販売機や、スーパーやコンビニの棚に手が届かないことがあります。服選びも大変です。「胴体が大人サイズなので、子ども用は着られません。パンツ選びが大変です。ウエストはMサイズなのに、太ももやお尻はLサイズ。長さは切るか、折り曲げて調整します。靴はキッズサイズです。試着は絶対に必要なので、ネットでは買いません」と服についての悩みも多いようです。point 219 | 1

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また、「ジロジロ見られることは気になります。顔は大人でこの体形なので、目立つことは仕方ないことですが……。同じ病気の友達と出かけているときに、小さい子に『あの人たち、気持ち悪い』って言われました。今は2人の間で笑い話になっていますが、子どもは悪気がないだけに『とうとう言われちゃったよ!』とグサッときました」と話し「初対面なのに、ため口でなれなれしく言葉をかけられることがあります。ため口だと距離が縮まるかもしれませんが、『小さいからなめられているのかな』って思ってしまいますよね」など見た目への悩みも語りました。point 314 | 1

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自らの外見が普通とは違うと強く感じたのは、幼稚園のときでした。家族でショッピングセンターに行ったとき、ジロジロと見られました。「自分の見た目が変なのかなぁ、と感じていました。幼稚園に入ると、周りの子たちと体形が違うので嫌でも意識しました」と当時の心境を話します。さらに、学校は楽しく通っていたものの、恋愛は自分とは関係のない話と思うようになりました。

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小さくてもできる

ある日、インスタグラムで、「スタイリスト募集」という情報を見つけました。応募すると、人生を変える出会いがありました。ちびももえこさんはアルバイトで、ミュージックPV撮影のためのスタイリストを務めました。その募集をかけていたのが、ポールダンサーや身体の一部が欠損している人などをキャスティングする会社の人でした。「小人だ!」と興味を持ったそうです。この出会いがきっかけとなり、ダンサーに挑むことになったのです。point 212 | 1

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数カ月間、ポールダンサーのもとでダンスを特訓。2018年1月に「KAWAII MONSTER CAFE」での初舞台に立ちました。「私はコンプレックスの塊のような人間で、人前に出るような人間ではないと思っていました。だから体のラインや短くて太い足も、服装で隠してきました。そんな私の踊りを見て、みんな笑顔になってくれました。ダンスをしている瞬間は、『この身体でもいいんだ』と自分を肯定できました。ダンスのおかげで、コンプレックスだった身体を生かす方法があるんだと気づきました」とダンスをする喜びを語りました。point 308 | 1

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Instagub

ちびもえこさんは現在、会社の事務職として働きながら、月に1度のペースで、バーレスクダンサーとして活躍されています。インスタでも、積極的に発信しています。お子さんの低身長で悩む親御さんが「勇気をもらいました」とちびもえこさんのインスタにコメントをくれるそうです。「少しでも子供の将来に希望を見出してもらえたのなら嬉しいです」と話すちびもえこさんは、見た目の壁を乗り越え、一瞬一瞬を輝いて生きているように見えます。point 263 | 1

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