石野真子さんが、今月から始まった、西島秀俊主演の刑事ドラマ「警視庁アウトサイダー」に出演しました。元バーのママで夜の世界に生きる“謎の女”を演じています。
最近の石野さんは『やんごとなき一族』の土屋太鳳さんの母親役など優しい“お母さん女優”として数々の作品に出演しています。一方で訳アリの悪女や犯人役なども好演し、波瀾万丈の人生が演技に滲み出ています。
石野さんは、兵庫県芦屋市生まれで、ハンドバッグの製造会社の社長令嬢として育ちました。「桜田淳子みたいにテレビで歌いたい」と16歳で出場した「スター誕生!」では桜田さんや山口百恵さんを上回る高得点を獲得し、芸能事務所16社からスカウトを受け、1978年にデビューしました。
八重歯と垂れ気味の大きな目が魅力で、キャッチフレーズは『百万ドルの微笑(ほほえみ)』でした。デビュー曲『狼なんか怖くない』は作詞・阿久悠さん、作曲・吉田拓郎さんで、見事大ヒットでした。
一躍トップアイドルの石野さんでしたが、当時は極度の男性恐怖症で、初出演映画『九月の空』の撮影で初めて男性とキスをした際には涙を流すほどでした。
しかし、人気絶頂のときに、石野さんの大ファンを公言していた長渕剛さんと、事務所や父親の反対を押し切り20歳で結婚し、芸能界を引退しました。
引退直前には篠山紀信さん撮影で、清純派のイメージを覆すセミヌ〇ド写真が雑誌『GORO』に掲載され、ネグリジェ越しに『乳首が見えている』とファンが騒然していました。石野さんはラジオ番組で『写っていたとは思わなかった』と涙声で謝っていました。
しかし、その結婚生活はわずか1年4カ月で破綻しました。当時、長渕さんの暴力も報じられましたが、姑との確執が一番の理由だったようです。
女優として復帰すると、NHK大河「いのち」や「春日局」などで名脇役として存在感を発揮し、90年、俳優の広岡瞬さんと再婚しましたが、5年半で離婚しました。
以降、恋愛に慎重になったという石野さんでしたが、2002年に新たな熱愛が発覚しました。相手は、極真空手の元全日本王者で岸和田市議も務めた男性から猛アタックを受け、妻公認の愛人関係になったといいます。約9年間、彼の息子と三人で暮らしていたようです。
しかし、その男性が肝臓がんで入院し、石野さんは仕事を休んで正妻とともに看病を続け、一緒に看取りました。正妻は石野に感謝し、葬儀でも親族席に座っていました。それ以来、独身を貫く石野さんは、「流れるままにここまで来ました」と語っていました。
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