山形県中山町の山中にて、遭難していた同町の男性を懸命な判断で救助したとして、山形市円応寺町、無職秋葉昭雄さんに、山形署は署長感謝状を贈りました。
秋葉さんは、山形県中山町土橋の山中にて、道路脇の木に寄りかかりながら座っていた同町の男性(当時82)を、見かけたそうです。その男性の脇には、山菜の入ったビニール袋が置かれていることに気がつき、何気なく、「たくさん採ったね」と、あいさつ代わりに声をかけたそうです。
そんな秋葉さんのあいさつに対して男性は、「昨日朝から山に入っている」と、自身の事情を説明したそうです。この際、男性から救助は求められなかったそうですが、秋葉さんは、この男性をこのまま山中に残しては危ないと懸命に判断しました。
そして、この男性を自身の車に乗せ、食べ物を与え保護したといいます。その後すぐに、捜索のために入山してきた山形署員らに男性を引き渡しました。男性に、けがはありませんでした。
なお、この男性は、前日から山菜採りのために山中へ1人で入山したそうですが、途中で道に迷ってしまったといいます。翌朝になってからも、帰宅しないことを心配した男性家族が、秋葉さんに発見される約2時間前に、110番で捜索を願い出ていたそうです。
後日同署で行われた贈呈式にて、佐竹義典署長から感謝状を手渡された秋葉さんは、「そのまま放っておけるわけがない。当たり前のことをやっただけ」と、謙虚に語りました。何気ないあいさつで異変を察知し、すぐ行動に移せるのは本当に素晴らしいことですね。
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