「韓国人と結婚したい」と切望している人は、名前や国籍、ビザがどうなるのかについて理解しておかなければなりません。複雑化と思いきや案外そうでないこともあるようです。その辺りについて分かりやすくまとめてみました。
名前と国籍の問題について
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まず結婚する際に気になるのは名前や国籍についてでしょう。特に名前は長年親しんだものなので愛着もひとしお。いきなり違う苗字になることに対して抵抗がある人もいるはずです。結論から言えば、名前や国籍はそれまでと変わることはありません。これを聞いて安堵したのではないでしょうか。日本の感覚で言えば嫁いだ瞬間、苗字が変わるものと思いこんでいます。しかし国際的な感覚で見れば、これが大多数を占めるかといえば否。そうでない国もたくさあることを知っておきましょう。国籍もそのままで問題ありません。日本のパスポートをそのまま使い続けることができるのです。もし何年も韓国で暮らし続け、一定の条件を満たした人のみが韓国籍に変えることができます。
配偶者ビザって何?
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韓国人が観光などで日本を訪れた場合、短期ビザを取得していれば最大で90日の間、滞在することが可能です。韓国人が日本人と結婚すると短期ビザではなく、配偶者ビザの申請を行います。配偶者ビザは通常であればその期間は1年間となりますが、特に問題を起こしていなければその3年、5年と延びていきます。1年更新がずっと続けばかなり慌しいですが、5年になれば次回の更新日までかなり長くなります。もし過去に不法入国や税金の滞納、逮捕歴などがある場合、期間が延長される可能性は低くなり、1年更新が継続されると考えておいて間違いないでしょう。
韓国人男性と結婚した芸能人は誰?
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韓国人と日本人の結婚で最も有名なのは、関根勤さんの娘さんである関根麻里さんと韓国人歌手のKさんとの結婚でしょう。Kさんは日本での挙式を選ぶなど、麻里さんを深く愛していることが伝わってきます。もうひとり韓国人男性のもとに嫁いだ日本人女性がいます。彼女の名前は阿部美穂子さん。元々、日本でタレント活動をしていましたが、プロサッカー選手であるチェ・ソンヨンさんと結婚しました。韓国へ拠点を移した彼女は「阿部美穂子のサランヘヨ!韓国語」という書籍を出版するほど韓国に精通。日本よりも家族や親戚との関係が密接である韓国での生活は、戸惑いや驚きなどが大きかったと思うのですが、見事にそういった壁を乗り越えて幸せに韓国の地で暮らしています。
中には後悔するケースも……
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日韓の関係で未だに解決に糸口が見えない歴史問題。韓国には「恨(ハン)」の文化が存在します。日本人は「過去のことは水に流そう」という文化。第二次世界大戦ではあれだけ敵対したアメリカの文化を戦後はあっさりと受け入れました。一方の韓国人は「傷つけられた恨みや怒りなどを忘れてはいけない」という考え。もしも日本人女性が韓国に嫁いだ場合、夫の家族や親戚から「過去にお前たちが我々にしたことをどう考えてる!!」と攻め立てられるケースもあるそうです。日本人と韓国人ではコミュニケーションの仕方がそもそも違います。日本人はどちらかと言えば、感情を荒立てないソフトな表現を好みます。一方の韓国は感情をぶつけ合うというハードなコミュニケーション。もしそういったことが苦手な女性は、結婚してからかなり苦労することを念頭に置いておきましょう。
まとめ
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一口に韓国人との結婚と言っても、韓国人女性が日本に来る場合と、日本人女性が韓国へ行く場合などケースバイケース。どちらにせよパートナーの文化に染まるまでは、苦労が絶えません。しかしそれでも結婚したいと思う気持ちがあるのであれば、踏み出すべきでしょう。ときに愛は国境をいともたやすく越えてしまうのです。